内容紹介
創業から8年目にして初めて5人の新卒社員を採用したベンチャー企業、テクノマスタ。だが、この新卒たちが起こしたある騒動が、社内に大きな動揺を走らせた。入社からわずか2カ月で、なんと4人の新卒が辞めてしまったのだ。新人研修に問題があったのか? 配属先の営業部の監督不行き届きだったのか? 社長である三宅隆はこの新卒集団辞職事件の真相を探るうちに、テクノマスタの成長をはばんでいる、ある意外な原因に行き着く――。
本書の舞台となるテクノマスタ社は架空のベンチャー企業。だが、同社が抱える問題はどれも、現実の世界で私たちが遭遇するものばかりだ。あなたの会社も、次のような悩みを抱えてはいないだろうか?
・新入社員をどうやって育成すればよいのかわからない
・「辞めたい」と言ってきた優秀な社員を引きとめるべきか、送り出すべきか判断に迷う
・社内のコミュニケーションがうまくとれていない
・社員が仕事上で判断を求められたとき、基準とすべきものがないため結果にバラツキが出てしまう
一見すると、これらの問題どうしには何の関連もないように思われるかもしれない。だが実は、いずれの問題も根本的な原因は同じ。一言でいえば、どれも「会社に“芯”がない」ことから端を発したものなのだ。
そのことに気づいたテクノマスタの三宅社長と社員たちは、物語の中で「ビジョンづくり」「クレドづくり」にとりかかる。ただの“お飾り”としての言葉ではなく、組織の結束を強め、いつでも社員たちの道しるべとなりうる“生きた言葉”を生み出すにはどうしたらよいのか。そして、その言葉に込められた意味を社員たちのあいだに深く根づかせるには、どのような取り組みが求められるのか――。
フィクションでありながら臨場感あふれる経営の現場を再現したテクノマスタの物語は、組織がビジョンを持つことの大切さを読む者の心に訴えかけてくる。組織を率いるリーダーはもちろん、次世代のリーダーとなるべきビジネスパーソンにも、「成長する組織の要件」を考えるうえでぜひともお読みいただきたい一冊だ。
内容(「BOOK」データベースより)
組織が成長できない原因を探るうちにたどり着いた解決策はトップ交代でも戦略刷新でもなく―。再起を誓って立ち上がった社長と社員たちの奮闘を描いた臨場感あふれるビジネス小説。