この本を読むまでもなく,景気は好・不況を繰り返す,良いときもあれば悪いときもある,物事すべてに言えることは常によい状況が続かないと言う事.だから幸之助曰く,『好景気よし,不況もまたよし!』,つまり考え方なんですよね.
この書籍は,おそらくですが,PHP総合研究所が不景気のこの折,中小企業経営者を励ます意味で,勇気づける意味で出版したんだと思います.価格も¥1,000,内容も139ページ,あらゆる面での配慮がこの一冊からくみ取れるのです.本当にありがたい一冊だと思いました.
本書は,「熱意の章」,「覚悟の章」,「信念の章」,「素直な章」,「信頼の章」,「飛躍の章」と幸之助の考えを,その場その場の経営者の心境に応て紹介しています.実に説得力があります.内容に小難しい記述は一切ありませんが,心に響くのが幸之助の一言だと思います.
この本を読んで思ったことは,会社における経営理念の重要性というか,経営者の腹の据わった心構えが如何に大切かと言うこと.これは分かっていてもなかなか具現化できないものです.人間はどうしても嫌なこと,煩わしいことから逃げたくなり,これに真っ向立ち向かうべきなのが経営者なんだと.勿論,本書を読んだ小生はしがないサラリーマンですが,困難に立ち向かう勇気はどんな立場の人間にも必要で,それを教えてくれる貴重な一冊だったと思います.