本書には、ポジティブであるとか、クリエイティブであるというような言葉は登場しない。代わりに、「好きになる」であるとか、「創意工夫」といった言葉で、新入社員、中堅社員、幹部社員に、働く喜びや生きがいをより豊かに味わい、自己の能力を高めるための心得を説く。著者の言葉は丁寧で美しく、それでいて厳粛で、姿勢は常に前向きである。読後に背筋のすーっと伸びるようなすがすがしさがあるのは、その姿勢のみならず、著者の丁寧な日本語によるところが大きい。真摯な気持ちで味わえる自己啓発本である。(金田地栄子)
しかし、読者の中には違和感を持つ人があるだろう。なぜなら、松下幸之助自身は、丁稚奉公と電灯会社に勤めたわずかな期間以外は、常に経営者として社員を遣ってきた立場の人物だからだ。
ところが本書で述べられている、それぞれに経験の異なる“社員としての心構え”の根底にあるのは、松下電器を大きくするための要求ではない。企業で働くことを通して、ビジネスマンとしての、いや人間としての幸せと成功を感得するには、こう考えたらいい、こういう生き方がよいということを説いているのである。
今、若者は働き甲斐を見出せず、中堅・幹部はリストラを恐れている。社員として働くとはどういうことか、いま一度、原点に返って考えてみるのに絶好の一冊である。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
定期的に自分を振り返るときの鏡のような本,
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レビュー対象商品: 社員心得帖 (PHP文庫) (文庫)
松下さんの本というと、松下電器で行われている毎朝の社歌斉唱がイメージされ、今まであまり読んでいませんでした。しかし、植木不等式の「悲しきネクタイ」に本書からの引用があるのに興味を惹かれ読んでみました。読んでみると、自己の体験に裏打ちされ、平易な言葉で書かれた本書は、現在の自分の姿と重ね合わせて読むことによって非常に効果的だと思いました。 新入社員の方や、来年就職をひかえた学生さんにもおすすめです。
5つ星のうち 4.0
指針に。,
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レビュー対象商品: 社員心得帖 (PHP文庫) (文庫)
自分自身、新入社員のときと中堅どころでは、働くことについて、意識が違うと実感していた。
そんな時に、何か指針はないか、何が大切かを考え直す機会になれば、と思い読んでみた。 やっぱり受け取り方は、それぞれ違うとは思うが、私は読んで良かったと思う。
5つ星のうち 4.0
当たり前のことなれど,
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レビュー対象商品: 社員心得帖 (PHP文庫) (文庫)
会社員として勤めていくのに当たり前だけど、大切なことがわかりやすく、短くまとまっています。ここに書かれていることは決して特殊なことではなく、誰にでも通用することばかりです。けれども多くの人はなかなかできていない。 当たり前なことをしっかりとできてこそ社会人。 気持ちを新たにできる1本です。
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