出版社/著者からの内容紹介
「会社と上司に100%を求めさせるな」「部下から上司は慕われなければいけない・・のか」「人は飽きるから異動制度が必要」「今あるものが当たり前と感じさせない」など、独自の発想からの、できる若者を3年で辞めさせない方法論。
「最近の若い奴は・・」という前に、必読!
内容(「BOOK」データベースより)
出版社からのコメント
著者からのコメント
先日、私が人材紹介をしている相手先の60代の男性と昼食していると「これから、人材ビジネスはますます面白くなりますよ」と、にこにこしていた。
彼のいう「面白くなりますよ」とは、「もっと盛んになって、儲かりますよ」という意味だ。
これが人材ビジネスにかかわっている人の実感だろう。この実感を証明するように、紹介業の売り上げは伸びている。成功報酬なので年収の3割程度のお金を払っても、広告を出して人を探すより確実だと考える会社が増えているためだ。
少子高齢化や段階の世代の大量退職などで、いい人がほしいという動きは盛んだ。とくに若者の人口がだんだん減っているので、これまで採用されなかったような若者でも、今は若いというだけで採用されている。
しかし、せっかく努力して、いい人材を確保しても、いい人材であればあるほど転職ビジネスの拡大で転職していく可能性が高い。
企業からの依頼で人を探す場合、まず行なうことは、休職者と在職中の就職希望者の中から該当者を探す。それでも見つからないときは、在職者で転職など考えていないような人の中から探しだす。
企業が本当にほしいと思うような人材は、転職したいなどと考えないで一生懸命、会社で働いているケースが多い。
優秀な社員を抱える会社ほど、社員の引き抜き(ヘッドハント)にあう可能性が高まっているのだ。もちろん働いている人が、他社から声をかけられたからといって、ホイホイ転職するとは限らない。しかし転職は考えていなくても、せっかく声がかかったのだから話だけは聞いてみようと、たいていの人が考える。それで転職先が働きたいような企業で仕事なら、少しは心が動くほうが普通だ。
サラリーマンの二極化も急速に進んでいる。
これは単に働く人の能力差だけの問題ではない。社会の変化で、働く人の意識が大きく変わっているのに、雇用側の意識はまだ変わっていない。とくに若い人ほど会社がいくらすばらしいビジョンを掲げ、給料を高くしても、それだけでは満足しなくなった。今どきの若者は・・といったところで、彼らには彼らの言い分があるようだ。
企業が意識を変えない限り、いくらお金を払ってもいい人材は残らず、辞めてほしいような社員ばかりが残る可能性は、今後ますます高まる。
経験を積みたい、スキルアップできる仕事がしたいという人が増えている。仕事さえできれば、ヘッドハントにもあうし、仕事に困ることもないと気づいているからだ。
企業がすべきことは、社員の将来の幸を考え、単にお金を与えるのではなく、成長を助け、精神的満足を与えることだ。万が一、その会社が倒産とか吸収合併などしても、仕事に困らないような、職能の積み方の手助けをすることで、「この会社は社員の将来のことも考えてくれている、この会社にいればキャリアアップもできる」と安心して働くことができる。
社員が、「働かされる」ではなく、自ら「働きたい」と思わせられるかどうかが重要だ。
単に社員を、お金を稼ぐ道具として扱う企業からは人は去っていく。今までの価値観では理解できない若者が増えているのだ。一概に彼らの価値観を否定することはもはや許されない。
幸せの感じ方は人によって違う。企業が若者の価値観を認めることから、この国に広がる閉塞感もなくなるのではないか。
幸せとは何か。
人はなぜ生きるのか。
そんな基本的なことが今、問われているように感じている。
蛭田敬子
カバーの折り返し
ポイントは「手に職がつく」だ。手に職があれば将来も安心だと思う。だからお金を払って専門学校に行ってまで働く。
若者を辞めさせないひとつのヒントがここにある。
手に職がつく----「キャリアアップ」は、若者が聞きたい、魔法の言葉になる。
キャリアアップできる仕事であれば、若者は我慢して働くことができる。
実社会では、資格より職務経歴のほうを重視する。そのことを説明して、職歴を大切にして、自分のできることを増やしていくことの重要性を教える必要がある。
若者を「働かせて」はならない。自分が「働きたいから働いている」と感じさせなければならない。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
(株)アイカ代表取締役。キャリアカウンセラー。事務職やコンピュータ・インストラクターを経験した後、大手証券会社の営業に転職。入社9ヵ月目で成績トップに。その実績を買われ人材派遣会社に入社。3年目には、赤字の神戸支店を任され、就任1ヵ月後に黒字に転換。2年目には売り上げを2倍にする。その後独立し現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
抜粋
「コミュニケーション」といえば聞こえのいい言葉だが、相手の脳を自分の思い通りに動かすことだといった人がいた。
確かに言葉は、相手を思い通りに動かす強力な道具の一つだ。だから、経営者は「若者が聞きたいことば」で話す必要がある。
若者は、自分らしく生きたい、感謝されたい、自己重要感を感じたい、楽しみたい、好きな仕事をして成功したいと思っているから、そのような言葉を使えば、若者に話を聞かすことができる。
「会社のために一生懸命働いてくれ、そうしたら君の収入も増える」----こんなことをいっても逆効果だ。「所詮、あなた(経営者)が儲けたいだけでしょ」になる。若者の会社に対する不信感は強い。
あくまでも、若者が聞きたい言葉で話す(別掲)。
存在意義を与える仕事、成長を実感させることの出来る仕事、将来困らない仕事----彼らが得する話でなければならない。