この悲劇を「機会」と考えるとき、
「不謹慎ですが」という枕詞をつけないと、語れない空気がある。
この本に書かれた経営者の方々のストーリーは、ただの「いい話」ではない。
被害の程度も千差万別な地元では、
もしかしたら、最初は不謹慎の誹りを受けたこともあったのかもしれない。
そんな中で、この状況だからこそ、
生きる、働くそもそもの原点を堂々と語り、実行している人たちの赤裸々な言葉と姿勢は、
きっと日本の歴史的な財産になるだろうし、
著者の言うとおり、世界がお手本にする時代が来るような気がするくらいに本質的だ。
個人的には、経営者ではない中学生の変化が一番突き刺さる。
読んだ私が変わらねば、と思ったのはもちろん、これから一歩を踏み出す被災地の方々にとっても、希望になることを願う。
東北は第2の故郷、と言う著者の愛にあふれた一冊だった。