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社会階層―豊かさの中の不平等
 
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社会階層―豊かさの中の不平等 [ハードカバー]

原 純輔 , 盛山 和夫
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,940 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

本書では、まず、日本社会の変化とこれまでの階層研究の問題点を概観した後、学歴社会、職業的キャリア、階層意識、ジェンダーという四つのトピックをとりあげて、「豊かな」社会の中で浮かび上がってきた問題を中心に検討を加えた。最後に、現代のそして「豊かな」社会における「階層」の意味について考察している。

内容(「MARC」データベースより)

日本社会の変化とこれまでの階層研究の問題点を概観した後、学歴社会、職業的キャリア、階層意識、ジェンダーの四つの視点から、「豊かな」社会の中で浮かび上がってきた問題や、「階層」の意味について考察する。

登録情報

  • ハードカバー: 254ページ
  • 出版社: 東京大学出版会 (1999/09)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4130530127
  • ISBN-13: 978-4130530125
  • 発売日: 1999/09
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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26 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By murriel
形式:ハードカバー
筆者らは1995年の社会階層の移動の調査(SSM)に基づき、教育やジェンダーなどの各トピックをてぎわよく概観している。階層研究をこれから学んでいくにあたって、今日の日本社会を見渡す入門書としてよいだろう。

しかし、難がなくもない。筆者らのブルデューの再生産論の理解の仕方は粗雑であり、また、ソ連や東欧社会主義国家の崩壊をして、マルクス主義階級理論の失効を主張するあたりは、驚きあきれるものがある。

筆者らは日本の階層研究のオーソリティーであるが、イギリスでもアメリカでも依然として「階級(CLASS)」は頻繁に使用される重要な概念であることをよもや知らないはずがあるまい。

その他、あちこちで筆者らは平等化・多様化する社会状況を指摘しているが、こうした筆者らのスタンスが、日本社会の経済的・文化的格差を軽視する方向に流れるのであれば、今後の社会階層・階級研究にとって非常に問題だと言えるだろう。

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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くまくま トップ1000レビュアー
形式:ハードカバー
 "格差社会"が一つのキーワードになっている現代において、まさに時代に即したタイトルのように思えるけれど、実は初版は1999年。小泉構造改革が実施されるよりも前に出版されている本。「社会階層と社会移動全国調査(SSM調査)」に基づき、人々が中流意識を持っていた時代にあっても、実は社会には不平等=格差があったのだということを分析している。
 そもそも、階級とか階層が研究主体になったのは、マルクス思想の影響らしい。労働者階級と資本家階級の二項対立の中で、それが何によって生まれたのか、ということを研究したのが始まりらしい。しかし、1960年代になると、マルクス思想に対する幻想は破れる。高度経済成長期に入ると農村部と都市部の格差は縮まり、ほとんどの人が享受する豊かさの前に、それまで感じていた格差は見えなくなってしまう。しかし実際には、学歴による格差や、父親の職業に子供が引きずられる格差など、厳然として格差は存在していたことがデータから読み取れるのだ。特に、女性の主婦化に至る話などは、現在の状況にも通じる部分があるだろう。

 これを読み、かつても存在した格差を自覚すると、現在の"格差社会"はその延長に過ぎない気がしてくる。では何故いまそれが問題になるのか。ボクが思うに、二つの理由があるのではないか。
 一つは、バブル期を経験して日本人の感覚が底上げされたこと。貧しい時代には白いご飯が食べられれば満足だった人も、洗濯機を買い、冷蔵庫を買い、テレビを買うと、今度は車が欲しくなる。客観的に見れば、現在貧しいといっている人も、昭和30年代の庶民から見れば十分贅沢な生活だろう。みんなが幸せと思える基準値が上昇してしまったのだ。
 もう一つは、情報公開、特に給与情報が公開され始めたこと。ある時期になると、各企業の平均年収が雑誌で特集されるのはおなじみ。昔は他人の給料なんて知らなかったからなんとも思わなかったけれども、同業他社の給料が高いことを知れば、心中穏やかではないだろう。そしてこれは、物事の価値が金銭という指標で統一的に評価されてしまうことを示してもいる。例えば、マスコミと製造業のどっちが偉いかなんて比較しようがないが、年収では比較できてしまうのだ。

 このように、過去を知ることで現在を考えるネタには良い本だと思うが、いかんせん、データ解析に慣れていないと読むのが辛い。ボクはすぐにデータを見ながら読むのを諦め、もっぱら文章に集中してしまった。この本は、社会学とかある程度の基礎知識がある人が読むモノのような気がする。
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