私は三十半ばの外資ファームに勤務している者です。自ら新規事業を数年前に立ち上げて以来、様々な紆余曲折がありましたが現在は一定の成長を遂げて安定期を迎えることが出来ました。しかし、創業時の激務から解き放たれて多面的に考える余裕ができるに従い、自分のビジネスにおける流儀によって何かを犠牲にしていないだろうかと疑念を抱くようになってきました。一方で、社会人になって間もない頃には職業に貴賤はないという実感もありましたし、社会的、ないしはビジネス的な実績を成し遂げていないのにも関わらず社会貢献を語る人々を敬遠する節すら自分にはあったと思います。
本書はこんな私と同じようなモヤモヤを抱えていらっしゃるビジネスマンの方々が手に取って読まれることをオススメします。私自身も斜に構えて敬遠していた社会セクターの概況、要所が大変分かりやすく纏められており、決して社会貢献とビジネスが対極にあるものではなく、むしろ融和させることによって新しい世界の到来を予感させる、そんなワクワク感を伝えてくれました。この本のテーマは『ビジネス的な手法をもって社会問題を解決する』こと。これだけでも、『力』を弄んでいる、特に三十路世代のビジネスマンのハートに刺さりませんか?
そう、この著書は概説書としても構造的に分かりやすく纏められていますが、熱いメッセージが随所に散りばめられているのです。私も思わず涙腺が緩みそうになったのは、『社会貢献とは誰かの絶望に寄り添うことではなく、希望を生み出し共有することだ』、『自己犠牲ではなく、自己実現の姿勢。自己犠牲には笑顔が無いからだ。笑顔の無いところに幸せはない』、『希望があれば本当の自分に出会うことができる』、のくだり。
この著書と出会い、自分も新たな取組をスタートする決心をしました。
著者の竹井氏へ感謝の念で一杯です。
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