大学で社会調査法を教えるのに、よい教科書を探していましたが、これはそのなかでも最高のお奨め。冒頭からいきなり「社会調査は現代人の必須アイテム」で、それを知らない人は「現代社会に生きる資格がない!」とまで言い切っちゃう大胆さ。その調子で「ここまで言っちゃっていいの」みたいな言葉が多々見られますが、そのぐらいはっきりしてもらったほうが読むほうも覚悟が決まるというもの。白眉は三章、四章で、三章には、社会調査にどんなことができるか、どのような役に立つか、ということが書かれています。社会学の初学者の人に、僕が授業で伝えなきゃと思ってきたようなことが、わかりやすい例でまとめられています。四章は調査票の作り方。これまで、社会学者がそれぞれ試行錯誤でつかんできたような、調査票の作り方のコツがポイントを押さえてわかりやすく網羅されています。それ以外の章も、まずはこの本で社会調査の全体的アウトラインが押さえられるよう構成されていて、初学者必携といってよいでしょう。