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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
これからのマーケティングに必要な視点,
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レビュー対象商品: 社会的責任のマーケティング―「事業の成功」と「CSR」を両立する (単行本)
本書は、健康、環境、貧困、教育といった社会的コーズ(主張)に焦点をあて、CSR活動の特徴や、ケネス・コール、HP、ティンバーランドなどアメリカ企業の数々の事例、そして障害までをマーケティングの視点でとても具体的に論じている。CSRと一言でいっても、実は6つの戦略に分類しているのが本書の最大の特徴で、最初は区別しづらいものの、各々の目的や役割についてよく分析されている。 1.コーズプロモーション 2.コーズ・リレーテッドマーケティング 3.ソーシャル・マーケティング 4.コーポレート・フィランソロピー 5.地域ボランティア 6.社会的責任に基づく事業の実践 正直、ここまで体系的に分類していることには驚いたが、そもそもこれを日本で実践しようとすると、なかなか難しいのではと思うし、アメリカほど根付いていない理由を考えると、1つ目に、社会的コーズに関する企業サイドの意識の低さ、2つ目に、コーズの重要性を発信するNPOの未熟さ、そして3つ目に寄付が根付かない文化の違いということが挙げられると思う。 とはいえ、この本はそんな未成熟な日本企業やNPOにとって、新たな活路を見出す良いきっかけになり得るし、これを機に、「顧客はどんなコーズに関心があるのか」「特定された社会的課題に関連があるのはどういった企業か」など具体的にリストアップするアクションを起こすことはできるはず。 そういう意味でも、マーケッターやCSR担当者、NPO経営者にはぜひお勧めしたいが、一番読むべきなのは、企業にとっての社会的責任やコーズとは何かを考え会社のポジショニングを考えなければならない経営者自身なのでは?と思う。 もはや、コーズを考えない企業に永続的発展はありえないと数々の事例から考えさせられた。
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
CSR時代のマーケティング,
By 3児のパパ (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 社会的責任のマーケティング―「事業の成功」と「CSR」を両立する (単行本)
近年注目を集めている企業の社会的責任(CSR)の実践手法をマーケティングの視点から論じた良書。本書の特徴は'@ CSRにマーケティング手法を適用することは単なる「社会貢献」ではなく事業の成功にもプラスであるという主張 'A 上記の実践手法を豊富な事例ともに体系的に解説している 'B メインは民間企業向けだが、彼らを活用する非営利組織側が取り組むべきことも触れられていること にある。従って、民間企業、非営利組織双方の担当者に役立つ本といえる。なお、本書とほぼ同じ時期に「社会が変わるマーケティング」発刊されており、本書も合わせて読むとこの分野におけるマーケティング手法の適用法がより深く理解できると思う。
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
具体例も多く、明快,
By nikataro (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 社会的責任のマーケティング―「事業の成功」と「CSR」を両立する (単行本)
「一企業が他社との競合に勝ち抜いて利益の最大化を図るための戦略」=「マーケティング」ではなく、さらに地域や社会、環境にまで配慮した企業活動を長期的、系統的に継続することによってこそその企業の存在意義がはっきりして、業績にも最大限の貢献が寄与される、とのテーマは非常に解りやすい。コトラーらしくアメリカでの成功企業の事例がたいへん豊富で、まさに企業側と寄付やボランティアなどを受ける自治体、学校、NGO、NPOなどの両サイドからの考察は類書に例がないと思われる。ただし、下の書評氏も指摘されているとおり「CSR」=企業の社会的責任、がやっと議論されるもののさまざまな「偽装」や「隠蔽」体質の日本において、「コーズ」=(社会的)主張、さらに「コーズ・リレーテッド」「コーポレート・フィランソロピー」などの段階は理念的には判るが「日本語」的な定着がないのでピンとこない一面もある。(訳者である恩蔵氏の著書をこれから読んでみます) それと疑問点をひとつ。「(アメリカの)マックはすべてのビックマック(ほか)の販売ごとに『1ドル』の寄付がなされる。」いくらなんでも5ドル程度の商品で1ドルも寄付しちゃうのだろうか?原価がそんなに安いのか?株主、消費者が黙っているんだろうか? ちなみに日本のマックは「ハッピーセット1個につき『1円』」とポスターに書いてあるのでやっぱり『1セント』じゃないのだろうか?もっとも、それほどアメリカでは社会貢献が市民レベルにまで定着している証拠なのかも知れないが・・・。
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