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社会的共通資本 (岩波新書)
 
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社会的共通資本 (岩波新書) [新書]

宇沢 弘文
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ゆたかな経済生活を営み,すぐれた文化を展開し,人間的に魅力ある社会を安定的に維持する―このことを可能にする社会的装置が「社会的共用資本」である.その考え方や役割を,経済学史のなかの位置づけ,農業,都市,医療,教育といった具体的テーマに即して明示.混乱と混迷の現代を切り拓く展望を開いていく,著者の思索の結晶.

内容(「BOOK」データベースより)

ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を安定的に維持する―このことを可能にする社会的装置が「社会的共通資本」である。その考え方や役割を、経済学史のなかに位置づけ、農業、都市、医療、教育といった具体的テーマに即して明示する。混迷の現代を切り拓く展望を説く、著者の思索の結晶。

登録情報

  • 新書: 239ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2000/11/20)
  • ISBN-10: 4004306965
  • ISBN-13: 978-4004306962
  • 発売日: 2000/11/20
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By a-saito
形式:新書
~ 筆者は社会的共通資本という考え方を提示し、それには自然環境系・インフラストラクチャ系・制度系の3つの種類があるという。
~~
 この本はそれぞれの分野について具体的な例をあげてその意味や意義を論じ、また社会・経済学史の中に位置づけ、そして結語としてあり方を論ずるというスタイルでこれまでの筆者の著作・文献をまとめたものである。宇沢ワールドの入門書というところか。
~~
 文は抑揚がおさえられ(ま、経済学の先生だから)平坦ではあるものの、所得再分配において無機的個人を前提し、効率性のみを論じ、公正性について考慮しなかった新古典派経済学者やモダニズムの教祖コルビジェを思想的に批判し、自説や他の優れた思索家(例えばジェイコブス)などの対案を提示する。
~~
 新古典派的な理論・演繹的アプローチによる社会資本整備についての政策体系を批判しつつ、農村について述べた第1章、都市について述べた第3章は、多くのプランナーや政策立案者は、これまでの政策の理論的背景への批判も含めて読んで欲しいし、この部分を自分なりに把握し消化することで少なくとも思想的には十分とも言えると思った。
~~
 現在長野県の総合計画審議会委員をやっている筆者の「コモンズ」による地方政策革命の理論的背景を知る上でもいいテキストである。~
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By SAH
形式:新書
著者は

「社会的共通資本とは、一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、
豊かな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、
人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的
装置を意味する」

としている。

それは、
大気や森林などの自然環境、
道路や交通機関などの社会的インフラ、
教育や医療などの制度の三つの大きな範疇に分けて考えることができるとされている。

第2章ではリアルに日本の農業危機的状態が数字で補完されながら語られている。
第3章では自動車の社会てき費用の続編が少しではあるが記される。
第4章では学校教育が語られるがかなり理想論に暴走しており、
現実的とは思えない考えが並び、門外漢さを露呈しているとも言える。
第7章では、環境問題が語られている。

このように多彩なトピックを経済的な観点から分析している。
『自動車の社会的費用』と比べてしまうと、
まとまりがないとまではいかないが、トピックの内容に多少のばらつきがあり、
一つのトピックが短いため、
それぞれのトピックについて消化不良感を味わってしまうことは否めないものの、
これまた一読の価値あり。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 仮面ライター VINE™ メンバー
形式:新書|Amazonが確認した購入
  
 首相の菅直人が「朝日」などに唆され、昨秋、突如「平成の開国」などと称して憑かれたように叫びだしたTPP(環太平洋経済連携協定)への参加問題だが、昨年の10月21日には、早くも山田正彦元農水相等によって「TPPを慎重に考える会」という超党派の勉強会が発足している。さらに、今年に入って山田代議士や久野修慈・中央大学理事長、榊原英資・青山学院大学教授等を世話人とする「TPPを考える国民会議」が2月24日に設立され、理論経済学の泰斗で当書の著者でもある宇沢弘文・東京大学名誉教授が代表世話人に就任された。

 TPPに対する宇沢先生の考え方は、『TPP反対の大義』(農文協編,2010年12月)の巻頭論文「TPPは社会的共通資本を破壊する−農の営みとコモンズへの思索から」で明快に述べられており、先ずはそちらを読んでいただければ、と思う。この宇沢先生の“異議申し立て”に関して、たとえば教え子である池田信夫あたりが「宇沢弘文氏の奇怪な農本主義」と題して、「人間は年をとると幼児に返るという」などと悪態、雑言を並べ立てたりしている(2/26のブログ)。要は、「新自由主義」や「市場原理主義」などへの批判がお気に召さぬらしいのだ。
.
 池田の当該記事では、慎重に(?)「社会的共通資本(social common capital)」への言及は避けているが、この「社会的共通資本」というものを平易に論じたのが本著であり、初版はまさに世紀の変わり目の2000年であった。「社会的共通資本」とは、大きくは自然環境、社会的インフラストラクチャー、制度資本を指し示し、「一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持するすることを可能にするような社会的装置を意味する」(本書はしがき)。

 こうした意想に立って、宇沢先生は当著で「農業と農村」という一章を設け、「農業という概念規定より、むしろ農の営みという考え方にもとづいて議論」(同p.47)を具体的かつ説得的に展開している。詳しい内容については本書を熟読していただくとして、一点だけ付け加えたい事がある。それは「社会的共通資本」の論理を支える政治哲学で、宇沢先生はその主柱をリベラリズムに措いている。私は、「社会的共通資本」の論理に親和性のある政治哲学として、コミュニタリアニズムの思想に立脚する方がより整合的ではないだろうか、と考えている。
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宇沢弘文読書案内
 本書は、筆者が1972年から2000年にかけて執筆、発表した論文(ただし大半のものは
70年代の仕事)に加筆、修正を施してまとめたもの。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: しゅてんだる
経済システムを考える基本視角を与える本です
別の本で医療制度についての論考をみて、もっと新しい書き物を
見たいと思って買いました。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: 八王子狭間タウンズシニア
社会科学の必読書
先日機会があって宇沢弘文さんの講演を聞くことがあり、さっそくこの本を買って読みました。一昔前の資本主義か社会主義かの対立、今日の混沌たる社会状況を踏まえて、今後社... 続きを読む
投稿日: 2009/11/30 投稿者: かげろう
気軽に学べる1冊
コモンズとは「みんなで守っていくみんなの財産」のこと。つまり、きれいな空気とか里山とか、人があるまる憩いの場とかそういったもののことをさす。... 続きを読む
投稿日: 2007/8/2 投稿者: 梅林
社会的共通資本概念の提示
 宇沢弘文である。社会的共通資本である。... 続きを読む
投稿日: 2006/12/30 投稿者: 歯職人
後半に行くにしたがって個別化しすぎでは…
社会的共通資本とは自然・インフラ・制度を包括する社会共有的性格を保有する資本を指し、既存の経済制度の... 続きを読む
投稿日: 2004/9/20 投稿者: さっしー
読むべき本・・・でも・・・
環境経済のテキストなどを読むと、ほぼ必ずといっていいほど参照される「社会的共通資本」という概念についての簡単かつ明瞭な解説書。普通のインフラの概念を自然や制度にま... 続きを読む
投稿日: 2003/10/16 投稿者: 涜書家
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