斉藤環氏は、思春期心情関連専門の精神科医であり、思春期を"人格形成の枠組みを作る期間"として考えています。人格の枠組みとは、人が人生の不条理や虚しさから目を背けず、充実して生きるのに必要な成熟です。終わりなき思春期とは、その形成期間が何らの理由によって続いていく。という意味です。この本では人格の枠組み形成(自我成熟)についての事が詳しく書かれていないのが残念ですが、ひきこもりの基本ラインを理性的かつ正確に押さえた類い希な一冊と言えると想います。 ひきこもりに関する治療方法を一般化した形で提示し、"本人がひきこもっている自身に一番納得出来ないのですから、それ以上の圧迫をかけず、自然に回復していける"為の方法提示、その提示理由、注意事項が充実し!!ています。 ひきこもりを知る為にまず、押さえる必要のある本だと想います。