登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
社会主義への軌跡,
By
レビュー対象商品: 社会主義への挑戦 1945-1971〈シリーズ 中国近現代史 4〉 (岩波新書) (新書)
非常に読みやすい本だった。中国における社会主義には興味があり、どういう経緯で移行していったのだろうかと知りたかったため、購入した。1〜3のシリーズは読んでいない。1945年の国共内戦から物語は始まるが、中国(中華人民共和国)は当初から社会主義を完全には掲げていなかったことが興味深い。毛沢東が唱えた新民主主義の旗印の元、中国は生まれたのである。 国際社会、とくにソ連と朝鮮戦争の与えた影響の大きさがよくわかった。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
毛沢東独裁の時代の悲惨すぎる暗部,
By
レビュー対象商品: 社会主義への挑戦 1945-1971〈シリーズ 中国近現代史 4〉 (岩波新書) (新書)
日中戦争終了後の国民政府の失敗、そして内戦を経て共産党が指導する中華人民共和国(中共)が成立するまでが第1章。第2章〜第5章は中共成立時には新民主主義の旗印の下、社会主義は遠い将来の話だとされていたのが、何故急速な社会主義化に舵をきったのかを内外の様々な要因を指摘しながらその理由を探り、余りにも振幅の大きな試行錯誤、即ち、百家争鳴→反右派闘争→大躍進政策とその悲惨すぎる結末(少なくとも2000万人以上が飢えや栄養失調で死んだ)→その揺り戻しとしての調整政策→左派の巻き返しである文化大革命発動とそれがもたらした果てしない混乱を概観する。第6章は文革路線が行き詰まる中で、軍による秩序回復、世界の孤児だった中共の国際舞台への復帰、特に米中和解と国連への加盟といった、事態収拾に向けた光が見え始めた71年で筆を終える。要するに毛沢東に中国人民が振り回されてへとへとになった時代だった。注意すべきは毛沢東を中心とする左派は少数派であったこと。そして、澎徳懐、劉少奇、そして一女学生に至るまで、毛沢東に諫言する人もいた。それなのに、何故毛沢東は権力を握り続けたのか。「裸の王様」が合理的な思想・政策を封じ込めたカリスマ性の由来に触れて欲しかった。独裁者に共通する猜疑心の強さ等、毛沢東自身の資質を含めて。 中共の試行錯誤の時代に関しては「芙蓉鎮」、台湾の二・二八事件に関しては「非情城市」といった映画を適切に紹介しているのが良い。過ぎた他国の事件を体感するのに映画に勝るものはないから。 一点、キッシンジャーを国務長官としているが、71年はまだ大統領補佐官だ。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
混乱期の中国,
By navi (tokyo) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 社会主義への挑戦 1945-1971〈シリーズ 中国近現代史 4〉 (岩波新書) (新書)
本書を読みながら感じたのは、シリーズものだから仕方がないのだが、対象期間が1945-1971と定められていて、読んでいて面白くない。読み手も疲れるが、著者の久保氏はこの期間を一冊の本にまとめあげるのに大変だったと推察する。この間の中国は一言で言えば混乱の極みの状態で、日中戦争に勝利をおさめながら、安定的な経済運営に失敗し、弱体化する国民政府に対し、漁夫の利的に、勢力を拡大した共産党政権も、政策の方向性について合意がとれない。結局、少数派でありながら強引なリーダーシップを発揮した毛沢東によって「大躍進」、「文化大革命」の2度の混乱期を経験するなど、非常に重苦しい時代である。本書の対象期間では今後の中国の動向はあまり展望できず、読んでいてフラストレーションを感じた。 内容的には、中国の現代史に不案内な私には、知らないことばかりで参考になった。混乱期の中国の動向を手際よくまとめた筆者に対して、☆を一つプラスしたい。ただ、この時代に関心がある人以外は、前述の理由であまりお奨めできない。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|