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社会の思考―リスクと監視と個人化
 
 

社会の思考―リスクと監視と個人化 [単行本]

三上 剛史
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

三上 剛史
1952年京都府生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、神戸大学大学院国際文化学研究科教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 140ページ
  • 出版社: 学文社 (2010/04)
  • ISBN-10: 4762020613
  • ISBN-13: 978-4762020612
  • 発売日: 2010/04
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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26 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kogonil VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
星5つでは足りません。
140頁弱の小論でありながら、内容がミッチリ詰まった濃い一冊です。近年の社会を思考するにあたっ
て、確実に踏まえるべき内容のエッセンスが簡潔に、しかしポイントを逸することなく凝縮されています。
実に、濃密で簡潔でチャレンジングでエキサイティングな一冊です。超お薦め!!
本論中で、若干前提となる知識が要求されるかなあと思える部分には、ちゃんとコラムで解説を付して
います。

字数制限から、個人的にお薦めと思えるポイントを以下、箇条書きで

(1)
伝統社会学が「社会」をどのように把握し、それと近年の社会学がどう連続しどう異なるかを簡潔に
まとめているところ

(2)
伝統社会学が「個人」をどのように把握し、それと近年の社会学がどう連続しどう異なるかを簡潔に
まとめているところ

(3)
関連して、近年、とりわけ1970年代以降の「近代」社会の大規模な(潜在的な)変動を、多くの
論者がどのように把握してきたかを簡便に整理し、現在の私たちが生きる社会的環境の特質を、
要領よくまとめているところ

(4)
それらの一切を、ルーマンの議論からどのように把握できるかについて踏み込んだ考察が加えられて
いるところ

(5)
そのうえで、現代の私たちが直面する社会の問題をどう思考していくのかという点について、独自の
指針を提供できているところ

昨今の社会理論の簡便な整理としても、現代の社会状況の簡潔な把握としても、したがって、
社会理論の副読本としても、現代社会論の独特な立論としても、非常に読み応えのある一冊です。
ものすごくお薦め!
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 連戦連敗(新潟市) トップ500レビュアー
形式:単行本
 個人と社会の関係について近代から現代の学者はどのように論じてきたのかを伺い知ることができます。そして今なにが問題になっているのか。その解決のためのヒントを提示することが著者の目論みのようです。副題にあるように、リスクと監視と個人化が一つの背景になっています。
 社会学の本というと、総合的、網羅的であったり、何を主張したいのかわからず、読んでいて言葉が上滑り的な理解になることが多いのです(特に私は)が、この本に関していえば、問題意識がはっきりしていて、著者の講義を聞いているようで論理のつながりが明快で、時間を忘れて読んでしまいました(この本は140頁程度です)。読者が難しいだろうと思う概念は、トピックス的に説明しています。パーソンズ、ルーマンなど良く耳にするが、社会システム?、オートポイエシス?、何いっているの?という程度でも(私です)、文中からそういうことなのかと実感できます。難解な社会学で使う概念について、以前よりも見通しが良くなったように感じました。最終章の方では、社会ってこういうことですという内容はちょっとびっくりした。ウーン、面白かった。もう少し考究したいので、関連する文献も読んでみたいと思いました。対象読者は文系の学生でしょうが、社会学的な問題に関心のある一般の人が読んでも視野を広げるという意味で得るものは大きいと思います。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
三上剛史「社会の思考 −リスクと監視と個人化ー」学文社、2010を読んでいた。非常に面白い。

ベックやルーマンらのリスク論を単純に紹介するのではなく、フーコの監視社会論や、エリクソンのアイデンティティ論、リオタールのポストモダン論と関連付けながら現代社会の状況を解説している。
140ページの短いものであるが、わかりやすくある深さで解説している。

原発や新型インフルエンザ、さらにはサイバーテロなどの新しいリスクが損害の深刻さ、補償不可能性ゆえに損失を最小限に抑え保障するというアプローチではなく、潜在的リスクを洗い出し、あらかじめ排除する「警戒」型アプローチが必要であるという点は傾聴に値する。

そして、その「警戒」の行為がリスクと向かいあわざるを得ず、リスク恐怖症を招き、監視社会を作り出すという指摘もその通りだと思う。

技術屋から見るとそのように認識したからそれがどうしたという社会学に共通する不満は残るが、いろいろ考えさせられる点は多い。お勧めの本の1冊。
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