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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ドラマとして面白い,
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レビュー対象商品: 磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ (単行本)
判り難い建築書などではなく、小説として単純に面白いです。著者の前作「光の教会-安藤忠雄の建築」も読みましたが、今回も文体が明快で、ストーリー展開もスムーズ。最後までいっきに読み進むことができます。物語のメインはやはり主人公・磯崎新と師匠・丹下健三の師弟対決。コンペという直接対峙することのない戦いですが、熾烈な格闘劇が描かれています。また磯崎新の弟子、事務所の所員たちの視点で描き出される磯崎新の素の姿も、変に面白く魅力的で読者を引き付けます。各登場人物ごとに書かれるサイドストーリーも豊富で、それが物語に厚みを持たせています。ひとつひとつの場面が映画のように視覚的に描かれていて、最後まで読者を飽きさせません。読み物として非常にオススメです。 もし、許可が得られるようであればコンペに提出した提案書の内容も添付してあると、読者にはうれしかったかもしれません。私は最後に別の書籍で確認しました。きれいな図面、精巧な模型写真、想いの溢れたテキスト等、すべてが物語とつながっていて感慨でした。提案書の内容は物語の核心部分ですから、オチが先に分かってしまう危険を伴いますが、見比べると非常に面白かったです。
17 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
新宿の都庁を通していろんなことがわかる本,
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レビュー対象商品: 磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ (単行本)
コンペとは、建築家の決闘だ。策をめぐらせ、敵を牽制し、根回しもし、知力の限りを尽くしてライバルの案をつきおとす。……それが、丹下健三の闘い方。一方、不肖の元弟子・磯崎は、むしろ天衣無縫に、自分が過去に影響を受けてきた古今東西の名建築や、アバンギャルド芸術、村上春樹や荒俣宏までも総動員して、自分だけの「シティ・ホール」の形をつくりあげていく。エレベーターが60台もいるような巨大な建物を、頭の中だけで建ててしまう建築家の想像力ってすごい。そして、そうした理想はたとえ実現しなくても、確実に人々の心の中に残る。磯崎の案は、思いがけない形で、師匠・丹下健三の作品の中にあらわれることになるのだ。皮肉のきいたラストがいい。
5つ星のうち 5.0
磯崎、丹下、両名匠の交差,
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レビュー対象商品: 磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ (単行本)
都庁が丸の内から新宿に移される時、その都庁のデザインをめぐってコンペが行われた。本書は、そのコンペを軸に、丹下、磯崎両氏の生い立ちから建築への思想までを、広く紡ぎ上げてくれている。 コンペが軸だが、コンペが通るかどうかは本書では全く重要ではない。 実際、都庁コンペそのものは丹下の出来レースと言われていたほどのものなのだから。 しかし、丹下の立ち回り、政治への仕掛け方といった裏の面から、デザインの仕方まで、同じく磯崎のそれ、といったものが、この都庁コンペには非常によくあらわれていたからこそ、これを軸にした本が出来上がったのだろう。 都庁コンペ以外の話もかなり多く書かれている。 建築の読み物として読んだ方がより楽しめるだろう
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