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磁力と重力の発見〈1〉古代・中世
 
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磁力と重力の発見〈1〉古代・中世 [単行本]

山本 義隆
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「遠隔力」の概念が、近代物理学の扉を開いた。古代ギリシャからニュートンとクーロンにいたる科学史空白の一千年余を解き明かす。

内容(「MARC」データベースより)

「遠隔力」の概念が、近代物理学の扉を開いた。古代ギリシャからニュートンとクーロンにいたる科学史空白の一千年余を解き明かす。西洋近代科学技術誕生の謎に真っ向からとりくんだ渾身の書き下ろし。

登録情報

  • 単行本: 324ページ
  • 出版社: みすず書房 (2003/05)
  • ISBN-10: 4622080311
  • ISBN-13: 978-4622080312
  • 発売日: 2003/05
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 照柿
形式:単行本
「西欧にのみ何故近代科学が成立したか?」という大問題をも視座に
据えた著者の渾身の力作。近接した物体にのみ力が働くと言うドグマ
がいかに長く生き延び、磁力とその現象の説明に数々の奇説・珍説を
生み出してきたかが、物語的にそして著者自身の生きた言葉で語られる。
磁力並びに重力概念の獲得過程はそのまま自然哲学から古典物理
学への成立過程とリンクしており、その際に哲学(形而上学)の対象
=存在論の追求をひとまず留保した事により本格的な展開が可能に
なった事を明らかにしてくれる。私はその基点をケプラー(第3巻)
にみる。そして存在論は量子力学により再び蒸し返されるのだ。

・・・というようなカタイ話は抜きにしても十分に知的好奇心を満た
してくれるし、科学に興味のある若い人達にこそ読んで欲しい本です。
これが科学思想史というものです。

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40 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
全共闘世代にとっては伝説の人とも言うべき著者(ご本人はうれしくないだろうが)の、アカデミズムから外れたところで知の作業をしてきた人だからこそ描けた科学史。まったくの物理の門外漢が読んでも面白いのは、文章が上品で読みやすいだけでなく、科学者としての冷静な視点をもって、排除すべきものは排除しつつ、物語的な面白さといったこれまで見過ごされてきた民間伝承の類にも目を向けたことにもあるだろう。磁力のより詳しい過程の発見が象牙の塔ではなく、実際にそれを使用する船乗りや職人などによってなされたことに言及した点に本書の独自性が発揮されているのではないかと思う。
このレビューは参考になりましたか?
35 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
神の御許で 2006/5/4
形式:単行本
 本シリーズは、物理学史でほとんど省みられることがなかったという、中世ヨーロッパの磁力観について、数々の文献による根拠を挙げながら、当時の思想的・歴史的背景を交えて解説している。本書はその第1冊で、古代ギリシャの近接作用とみなした磁力の思想から中世ヨーロッパの実験的検証による磁力の説明までが語られている。

 改めて考えてみると、磁力はきわめて不思議な力である。静電気力は引き寄せる対象を選ばないが、磁力はそうではない。鉄などの限られたものしか引き寄せないし、磁石同士でも引き合うかと思えば、他方反撥もする。このため、古代ギリシャ人は静電気と同じ論理で説明しようとして混乱し、一方で、磁石を"魂"を持つものとして分類する見方も現れた。

 キリスト教が絶大な力を持つようになると、自然の原理を探ることは髪への冒とくだ、という思想が蔓延していく。磁石の原理についても言及されることはなくなり、きわめて呪術的な能力を持つものとして、説明されていくことになる。

 しかし、イスラム世界との接触を通じて、古代ギリシャの思想が復興を果たすことにより、神学を裏付けるための自然学からの脱却が図られ、疑われることのない思想の伝承が廃れ、自然自体への探求が始まり、また、磁力の特異性から導かれた遠隔作用という概念がケプラーの法則を導く萌芽になったという。

 物理を研究している人は、新しいことを何も生まないということで物理学史を軽視しがちであるが、思想の歴史を振り返ることで得られる発想があるかもしれないし、純粋に学問として、物理学史から導かれる歴史観・哲学観があると思う。

 ボクのつたない概略では全く偉大さが伝わらないと思うので、哲学や歴史に興味のある人や、大学で物理を学んだ人には、だまされたと思って一読していただければと思う。忙しいときには無理かもしれませんが、きっと損をしたとは思わないと思います。

 …ただ、著者の学識が高いせいだと思いますけれど、暇つぶし程度だと思って読むと足下をすくわれるかも知れませんよ?
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投稿日: 2007/1/6 投稿者: kaz-p
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投稿日: 2006/4/14 投稿者: 2230m
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