本書は小著ではありますが現代確率論のエッセンスが凝縮されているといっても過言ではありません。げんに本書一冊で確率論の解析方法がほぼ出揃っています。不足分は伊藤清先生の本などで補うといいでしょう。
さてコルモゴロフは確率論に積分学で一般的だった「測度論」を導入し確率論の“公理化”に成功し、一気に応用範囲を広げることに成功しました。詳細は本書の解説に譲りますがゲーム理論やファイナンス理論への応用が可能になったのもコルモゴロフの功績といえるでしょう。
研究や仕事で「確率論」を利用している方はもちろん、私のように「確率論」を一から学びたいという方も購入して損のない一冊です。