科学哲学に関する、二篇の講義をまとめた本。
'@「確定性の世界:因果性についての二つの新見解」と'A「知識の進化論に向けて」の二篇の講義です。
書評というか、読書メモとして・・・
'@「確定性の世界:因果性についての二つの新見解」
確定性とは何か、というのが本篇の肝。たとえばサイコロを振って出た目が6である、というのは、ある程度の確からしさ(1/6)がある。この確からしさは、統計的に調べることにより、定量的に知ることができる。
⇒「諸条件が同じであれば、統計的平均も安定する」という性質がわれわれの世界にはある。
#訳者あとがきにあるように、「確定性(propensity)」の翻訳の問題なのかどうなのか、確定性という概念が、一読しただけではどうもピンとこなかった。
'A「知識の進化論に向けて」
原始生命が「日光を食料とする」(つまり光合成する)こと、光に反応して動くことを獲得したことを以って、「知識」と呼んでいる。この考え方はとても斬新に感じた。
知識のほとんどすべての部分は「先験的」なものであるとも言っている。
#フレーム理論などを考えると、たしかに後天的な知識なんてほとんど重要なものではないのかな、と思える。それを支持する説であるように感じた。