京都の大学へ進学した氷川と、東京で暮らす凛一。その凛一の前に、陰のある生徒・有沢が現れ、凛一の心が乱されて行く2巻です。これは写真が根底に流れてて、その中の『フォルム』と言うのがキーワードになっています。主人公の凛一が大人びた性格を負わされているからか、このシリーズはひっそりとした静けさが漂っていて、和の佇まいと言うか、それが日本文化の耽美性、陰翳礼賛のような密やかさと、蚊帳や香と言った小物使いの憧憬と言ったものが、上手く組み合わされていて、それらが時折見せる凛一の激しさを印象的に残します。その対比も読んでいて気持ちが良いです。従弟の正午など出番が増え、話の展開も面白いのですが、こんな一族実際にいたら結構イヤかも?と思えたりもします。