復刻が相次ぐネコパブリッシングの鉄道書であるが、10年前に長野新幹線の開業を引き換えに信越本線横川〜軽井沢間の碓氷峠区間が廃止された時にRM MODELSの記念増刊として発行された『RMポケット17 碓氷峠』が復刻された。当時手に入れ損ねた自分も復刻版でようやく入手できた。
復刻にあたり本のサイズは同じ(A5版)ながら表紙からは「RMポケット」の文字が取れ、代わりに復刻を象徴する「廃止10年 あの伝説が甦る」の文字が。改訂新版という訳では無いので、表紙以外の内容には全く変わる所は無い。実際、中表紙や目次には「RMポケット」の文字が消えていないし、巻末の年表は1999(平成9)年6月で終わっている(実際の廃止は同年9月末日)。
ここまでほめる所が無いような書き方をしてしまったが、300ページにも迫ろうかというボリュームのほとんどがEF63関連の記事で埋め尽くされる。前半は美しい風景の中を走るフルカラー写真集。中盤は協調運転可能電車やEF62も含めた協調機能を始めとするメカニズム面解説、横軽間のEF63添乗記、EF63全機の写真と形態バリエーション解説と全般検査の全記録。巻末約60ページは『碓氷峠の一世紀 運転史から見た横軽間の104年』と称する同区間の歴史解説。この題名から想像つくかと思うが、この記事が後に補強されて
RM LIBRARY2冊(計約90ページ)になっているのはご存知のとおり。
ともかくEF63の峠の雄姿が忘れない実物ファン、その伝説を再現したいモデラーには絶対にお勧め。RM LIBRARYより入手しづらくなっているので、早めの購入を勧める。次の再販はまた10年後かも。