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破線のマリス (講談社文庫)
 
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破線のマリス (講談社文庫) [文庫]

野沢 尚
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商品の説明

商品の説明

第43回(1997年) 江戸川乱歩賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑶子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。彼女を待ち受けていたのは、自ら仕掛けた視覚の罠だった!?事故か、他殺か、1本のビデオから始まる、超一級の「フー&ホワイダニット」。第43回江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリ。


登録情報

  • 文庫: 400ページ
  • 出版社: 講談社 (2000/7/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062649071
  • ISBN-13: 978-4062649070
  • 発売日: 2000/7/14
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (33件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 93,684位 (本のベストセラーを見る)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 面白いがミステリーとしてはどうか, 2006/9/18
レビュー対象商品: 破線のマリス (講談社文庫) (文庫)
 テレビの脚本家である著者の作品であり、テレビの内情の描写は真実味を感じさせられる。一人の人間の意志による映像編集により一人の人間の生活が破壊される危うさ、報道の自由と個人のプライバシーの関係、について考えさせられた。現在の情報社会において情報を鵜呑みにしがちな現代人に対する警鐘を鳴らしているようにも感じられる。

 ただ本作品をミステリーとして考えると、ミステリーの大前提である事件の謎が結局解決しないまま終わってしまう点など若干の不備は見られる。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 共感しにくい主人公, 2004/8/16
レビュー対象商品: 破線のマリス (講談社文庫) (文庫)
報道ニュース番組がどのように作られて行くのか興味深く読ませ、
内幕を知っている作家ならではの筆力で、読者も現場にいて
時間との闘いに参加しているような気分にさせてくれる。

ただ、読後の爽快感は感じられない。
ひとつには、主人公の女性に共感しにくいからであろう。

彼女が家族より仕事をとるに至った状況を

あまりに簡単な描写ですませている点、
また、彼女と息子との関係性など納得できないものがある。

官僚・麻生など、興味深い人物も登場するが、
「フー&ホワイダニット」のミステリーの主人公にも
人間としての魅力を感じたい読者としては、
辛口の採点とならざるをえない。

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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 メディア論の入門書としても, 2004/4/19
レビュー対象商品: 破線のマリス (講談社文庫) (文庫)
第43回江戸川乱歩賞受賞作。
実は先に映画を見てしまった。
そこそこの出来だったのだがいくつか納得できないところがあって
おそらくそれを原作は解決してくれるだろうと。

あたり。

監督官庁にけんかを売れるような骨のあるテレビ局はないよね。

だから被害者には一介の市井の人を当てるとより報道による人権の侵害を効果的に描けるのではと思ったのだけど。
考えてみたらそれじゃこの作品が成立しないや。

テレビの裏側 報道の裏側 そして監督官庁との力関係。
(だってテレビが免許事業で郵政の許認可が必要だってことも知らない人結構いるもんね)

こうしたことってやっぱりこの作品の加害者と被害者の組み合わせじゃないとでてこない。

放送法や免許の更新についてもやさしくかつ流れをそこなわないように説明してくれていてそれもマル。

5W1H FOR WHOM FOR WHAT の くだりなんかは
そのままぼくらの日常のどんな事柄の分析にも使えそうだし。

今はやりの『負け犬の遠吠え』を思わせるような主人公の描写もいい。

留守電のランプに孤独からの救いを求めるところなんかね。

被害者と加害者がめまぐるしく(はちょっとオーバーかな)入れ替わって
そこではじめて知る感覚に愕然とするあたりもいいし。

何よりテンポのある文体だから読みやすい。

さりげなくはじめの方の局内の情景描写なんかもさすがに内情を知っている人だなあと。

純粋なミステリーとしてはどうかな というところもあるけれど。

メディア論って避けて通れないし、だったら最高の入門書のひとつとしてこいつをお勧めしたいな。

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