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破天 (光文社新書)
 
 

破天 (光文社新書) [新書]

山際素男
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

◎ 概 要
佐々井秀嶺----四〇年間、インドで不可触民解放と仏教復興運動に
命を捧げる僧侶がいる。数奇にして波瀾万丈の人生は、
日本の民衆とインドの民衆が織りなす壮大なドラマである。

◎ オビ表
宮崎哲弥(評論家)評
アジアの未来を展望する上で、最重要の超大国である
インドの有力な宗教指導者が日本人であることの意義
に、一人でも多くの人が気づいてほしい。

◎ 内容紹介
佐々井秀嶺----四〇年間、一度も日本に帰らず、
灼熱の大地・インドで仏教復興運動に命を捧げる僧侶がいる。
今日、佐々井は全インドにちらばる仏教徒のみならず、
その名を全インドに広く知られ、「不可触民解放の父・アンベードカル」
の遺志を継ぐ大指導者として、ラジヴ・ガンディー以後、
歴代大統領、首相たちで知らぬ者のない「荒法師」である。
異国に生き、その地の何百万、何千万という民衆にかくも慕われ、
その魂に溶け入った日本人がかつて存在しただろうか? 
女に悩み、「人間失格者」と自らに烙印を押してきた、
悩み尽きない数奇にして波瀾万丈の彼の人生は、
日本の民衆とインドの民衆が織りなす壮大なドラマである。

◎ 目 次
仏教史の新しいドラマ  宮崎哲弥
まえがき
プロローグ
第 一 部  人間失格、そして出家
第 二 部  インドへ
第 三 部  永遠の求道
あとがき

プロフィール
山際素男(やまぎわもとお)
一九二九年三重県生まれ。法政大学国文科卒業。インド国立パトナ大学、ビスババラティ大学に留学。九八年、古代インドの大叙事詩『マハーバーラタ』の翻訳で第三四回日本翻訳出版文化賞受賞。著訳書に『不可触民』『不可触民の道』(以上、光文社知恵の森文庫)、『不可触民と現代インド』『マハーバーラタ』『躍るマハーバーラタ』『ブッダとそのダンマ』『アンベードカルの生涯』『チベット問題』(以上、光文社新書)、『ダライ・ラマ自伝』(文春文庫)、『中国はいかにチベットを侵略したか』(講談社)などがある。

内容(「BOOK」データベースより)

佐々井秀嶺―約四〇年間、一度も日本に帰国せず、灼熱の大地・インドで不可触民解放と仏教振興運動に命を捧げる僧侶がいる。今日、佐々井は全インドにちらばる仏教徒のみならず、その名を全インドに広く知られ、“不可触民解放の父・アンベードカル”の遺志を継ぐ大指導者として、ラジヴ・ガンディー以後、歴代大統領、首相たちで知らぬ者のない“荒法師”である。異国に生き、その他の何百万、何千万という民衆にかくも慕われ、その魂に溶け入った日本人がかつて存在しただろうか?女に悩み、“人間失格者”と自らに烙印を押してきた、悩み尽きない数奇にして波瀾万丈の彼の人生は、日本の民衆とインドの民衆が織りなす壮大なドラマである。

登録情報

  • 新書: 600ページ
  • 出版社: 光文社 (2008/10/17)
  • ISBN-10: 4334034772
  • ISBN-13: 978-4334034771
  • 発売日: 2008/10/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
現在インド仏教界の頂点に立つ佐々井秀嶺の半生を二段組およそ600ページを使って活写したもの。佐々井の名言「金もいらぬ、名もいらぬ、命もいらぬ」に、佐々井の破天荒な生き様が集約されている。著者は『マハーバーラタ』の翻訳者としてつとに知られているが名文家でもある。佐々井の半生に寄り添いながらインドの現状にも冷徹な眼差しを向ける。佐々井の人生の破天荒さ、それを執念深く追い掛ける山際のマニアックなまでの情熱。この本は厚いと同時に熱いのだ。それが何よりの本書の魅力である。山際の文章に揺らぎは一切ない。動かない。微動だにしない。その定点の定まった、そしてピントが完璧に対象を捉える精度を持っているため、佐々井の人生が手に取るように生々しい。佐々井の人生は横紙破りだ。しかし、今の世の中、このような日本人が、インドで仏教の最高指導者として人々に奉仕している。痛快ではないか!日本国民であれば一度は手に取るべき奇書であり、傑作である。そこには万人に何らかの形で教示しうる叡智が無数に眠っている。安眠を貪る人々にとっては警告の書ともなろう。宮崎哲弥の関東エッセイも力が籠もっていて秀逸。どこを切っても真っ赤な血が噴き出さんばかりの充実度である。
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形式:新書
山際素男『破天―インド仏教徒の頂点に立つ日本人』光文社新書

やっとこさ読み終えました。およそ600頁、二段組みの大著に描かれるのは、佐々井秀嶺というひとりの仏僧の生きる姿。なんとまぁ、破天荒な生き方か―。多くの方にお勧めできる名著です。

仏教誕生の地インドでは、仏教は13世紀にいったん滅亡したと言われる。20世紀、インド共和国の憲法の父、不可触民出身者として毅然とカースト制に挑み続けたアンベードカルによって、仏教再興が果たされた。しかし、アンベードカル亡き後、その意思を継ぐ者は現れず、インド仏教は再生の産声を上げたまま、行く末を見失ってしまう。そこに、ひとりの日本人が現れる。ひたすらに仏道を求める佐々井の熱は、カースト制度の下で苦しむインド下層民に、時間をかけながら、しかししぶとく、浸透していく。インド仏教再興運動の大指導者として、佐々井は仏道ど真ん中を突き進む―。

『マハーバーラタ』『不可触民』『アンベードガルの生涯』などの名著・名訳で知られる山際さんの筆も、佐々井の熱に憑かれたかのようで、すさまじいものを感じさせます。佐々井の人間としての生々しさが、ひしひしと伝わってくる名文です。

女性に対する並々ならぬ偏愛。それこそは、若き佐々井を思い悩ませた核心だと言います。色情因縁の業。いとも簡単に絶望し、死を望みながらも、放浪を繰り返すなかから、佐々井が見出したものこそが仏道でした。そこからはもう、思いのまま突き進むだけ。破天荒そのままの道のりは、仏教生誕の地インドへとつながっていきます―。

そして、灼熱の地インドで40年。佐々井秀嶺、1935年生まれ、現在74歳。

この本は、ぼくの持つちっぽけな世界をはるかに超えた物語です。そんな本に出会えたことに、ぶるぶる震えるほどの興奮を覚えます。なんと人間は、浅いように見えて、深い生き物なんだろう。
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39 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
長く絶版の憂き目に甘んじていた山際素男氏畢生の大著、評伝小説『破天』が、遂に再刊された。主人公:佐々井秀嶺師は四十数年前、単身インドへ渡り、以来ただの一度も日本の土を踏むことなく、かの国の宿痾と呼ぶべき忌まわしいカースト制度によって虐げられた最下層民衆の中へ溶け込み、同じ水を飲み同じ飯を食い、時には血を吐き、時には凶刃をかいくぐり、時には誹謗中傷の猛火に晒されながらも、ひるむことなく大地に根を張って生き抜いてきた。このような「日本の男」が、われわれと同時代に呼吸していることの奇跡を、現代日本人の全てが刮目すべきである。また、光文社新書からの再刊に当たって、宮崎哲弥氏が巻頭に寄せた言葉は、その一字一字に熱い血がかよった名文である。今、仏教書ブームとも云われるなか、癒し系でもなく啓発モノでもない、この『破天』こそは、まさに「生きた仏書」と呼べる。読者はこの名著との出会いによって、<大菩薩道の人にして大煩悩道の人:佐々井秀嶺>をまざまざと眼前にするであろう。
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