ミネット・ウォルターズは邦訳が出たら必ず読む作家のひとりですが、今回は濃かったですね(汗)。
事件の不可解さにも、人物のキャラ設定にも、「やり過ぎ」感がありました。
そして主要人物が「語り過ぎ」。
みんないいこと言ってるし、ときにエゲツなかったりしてもそれはそれで読み応えはあったのですが、もうちょっと行間を楽しませてくれる作家だったような?
余韻とか。
訳の問題かもしれませんが、クライマックスの「告白」のあたりの段落が、誰の語りなのかよくわからず、
「この『彼』って誰よ・・・」
と事実関係を見失ったりする部分があり、それも最初は
「コレも一種のテクニック? わざとなのかな?」
と考えたりもしたのですが、なんだかあまり成功しているとは思えませんでした。
それでも凡百の女流サスペンスもどき作家とは格が違いますので、その筆力で通勤時間を短く感じさせてくれたことに感謝で、☆4つです。