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但し星5つでないのは、本としての纏めかたにやや不満があるためです。例えば時々欄外に「はい、質問!!」というコーナーがありますが、そこの扱いが不明瞭です。誰かから受けたと思われる質問とその答えだったり(しかも、どこから答えに切り替わったのか良く分からないことが多々ある)、現在の科学界に対する誰かの意見(誰の?)だったりと、一貫性が全くありません。また、この著者は科学と社会の関係にかなり敏感らしく、科学は社会に貢献するべきであるとの姿勢が明らかなのですが、研究者の存在意義としてそのような主張にあまりに拘り過ぎている様に感じました。さらに、最後の「座談会」ですが、「様々の立場からの問答形式で議論」すると言っておきながら、結局落とし所はそれまでの著者の主張に他ならない辺り、残念でなりません。それならば、そのような座談会を実際に行って収録すればより優れた効果が得られたはずです。若しくは、本編のみでも良かったと思います。
以上、内容としては大変優れており絶対にお勧めの本ですが、やはり、一人の人間が自分の世界観に従って書いた本であるという点は気をつけたほうが良いと感じました。