先月,ステント留置術を受けました。
昨年,同じ手術を受けた友人が非常にためになるから読みなさいと言って入院中の私に送ってくれたのです。
本書を通読して心臓カテーテルに関して患者として十分な知識を得ることができました。また主治医もナースも良い本だと言ってくれました。
しかし、日進月歩の医療技術にあって、本書は2004年版ですので,書かれている内容が現在実際に行われている医療内容に追いついていない部分があります。それはつぎの2箇所です。
(1)薬剤溶出ステントについて
本書では第14章において薬剤溶出ステント(DES)について解説されています。DESは2004年4月に厚労省に認可されました。本書はその時点で書かれているのでDESに関しては非常に用心深い扱いになっています。しかし最近はDESが標準的なステントになっています。本書を読んだとき,私は自分のステントが従来のベアメタルステントなのかDESなのかわかりませんでした。主治医に確認してDESであることがわかりました。
(2)抗血小板薬
本書ではアスピリンとチクロピジンを併用すると書かれていて、チクロピジンは副作用が問題であると指摘されています。海外ではチクロピジンに代わって副作用の少ないクロピドグレルが使用されているが,日本ではまだ認可されていないと書かれています。しかし、現在は日本もクロピドグレルが標準としてして使用されています。
次版ではこれらの情報の更新をお願いします。
さらに、先々週、アメリカでクロピドグレル製剤のプラビックスに関し,アメリカ人の患者の4%から14%が薬剤代謝のための酵素が欠けており,効果がない旨の黒枠警告がFDAから指示されました。この点に関しても次版でフォローをすべきでしょう。