ちょっとドタバタ系の研修医もの。でも取材はしっかりされている。初めての内視鏡検査など、自分の姿を見るようだった。 医療系のマンガは真面目なものが多いが、実際の医療現場にいる人間はそう堅物ばかりというわけではもちろんなく、どちらかというと変わった人間(奇人変人というのではなく、個性的という意味で・・・)が多いように思う。マスコミでバッシングされているように医療業界にはいろんな悪い点があるのだが、そういう部分だけで成り立っているわけではもちろんない。世の中にはいい人も悪い人もいるように、いい医者も悪い医者もいるのである。だけど、周りを見渡しても例えば100人いれば95人が悪い人ということは決してなく、多分2人くらいは悪人で、2人くらいは飛び抜けてボーッとしていて、2人くらいは人並外れてドジなやつであろう。マスコミを通して見ると、世の中の医者の95%は悪人で企業や政治家と癒着していて金儲けしか頭にないようだが、性格的に少し難があるとしても、そういう類いの悪い人間である医者にはそうそうお目にかかれるものではない。病院にだって時には楽しいことや笑えることもあるし、ドジな話や怪談話、感動的な話もたくさん転がっている。それを冗談として笑い飛ばすのは日本ではタブーのようなのだが、笑いこそ健康にいいこと。面白いものは素直に笑おうじゃないか、という趣旨で描かれたマンガではもちろんないだろうが・・・結構笑える。多少、表現が大げさではあるが、このマンガの中身はほぼ真実である。医者が楽して儲かる仕事だと勘違いしている人におすすめの本。今どき儲けたかったら医者にはならないほうがいい。健康にも悪い。とにかく、医者になるのに一番要求されるものは1にも2にも体力、そして食べなくても寝なくても風呂に入れなくても家に帰れなくても月給が2万円でも・・・笑顔で仕事をするという精神力なのだ。