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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)
 
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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫) [文庫]

桜庭 一樹 , むー
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (36件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

GOSICKの桜庭一樹、新境地青春暗黒ミステリー
鳥取の片田舎に生きる女子中学生・山田なぎさ。父は他界し、母のパート代でなんとか暮らしている。どこにでもいる少し不幸な少女と、自分を「人魚」だと語る、謎多き転校生との奇妙な友情を描く青春暗黒ミステリー。

内容(「BOOK」データベースより)

大人になんてなりたくなかった。傲慢で、自分勝手な理屈を振りかざして、くだらない言い訳を繰り返す。そして、見え透いた安い論理で子供を丸め込もうとする。でも、早く大人になりたかった。自分はあまりにも弱く、みじめで戦う手段を持たなかった。このままでは、この小さな町で息が詰まって死んでしまうと分かっていた。実弾が、欲しかった。どこにも、行く場所がなく、そしてどこかへ逃げたいと思っていた。そんな13歳の二人の少女が出会った。山田なぎさ―片田舎に暮らし、早く卒業し、社会に出たいと思っているリアリスト。海野藻屑―自分のことを人魚だと言い張る少し不思議な転校生の女の子。二人は言葉を交わして、ともに同じ空気を吸い、思いをはせる。全ては生きるために、生き残っていくために―。これは、そんな二人の小さな小さな物語。渾身の青春暗黒ミステリー。

登録情報

  • 文庫: 206ページ
  • 出版社: 富士見書房 (2004/11)
  • ISBN-10: 4829162767
  • ISBN-13: 978-4829162767
  • 発売日: 2004/11
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (36件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 56,219位 (本のベストセラーを見る)
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31 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 生きてく痛み。, 2007/5/13
レビュー対象商品: 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫) (文庫)
主人公・山田なぎさは母子家庭で兄は引きこもり。
中学校を卒業したら、自衛隊に入隊して「実弾」を手に入れたいと願う。
一方、転校生の海野藻屑は、父はアイドル歌手の上、家はお金持ち。
「僕は人魚なんだ」と言い張る藻屑が、なぎさには空想世界でぽこぽこと砂糖菓子の弾丸を撃っているようにしか見えない。
けれど、藻屑のほうがなぎさよりもずっとシビアーな現実を生きていた。

この少女二人の対比が本当にすごいです。どちらの痛みも理解できます。
また主役二人だけでなく、脇役の存在感も深いです。
個人的には、なぎさたちの担任が印象的でした。

桜庭一樹さんはすごく懐の広い方なのだろうなあと思いました。
表紙のイラストで手に取るのを一瞬躊躇ってしまいそうですが、
読みおわったあとで再び見返すと、
まるで砂糖菓子にまみれたようなこの甘いイラストも、物語の演出の一つのように思えてぐっときました。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 青春の春とは何か, 2010/6/14
レビュー対象商品: 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫) (文庫)
この小説を高校生の内に読めて良かった、と、叫びたい。 青春へと移り行く少女の自我。それを2人の対照的な少女の邂逅から描いた本書である。 主人公・山田なぎさは、母とひきこもりの兄というシングルマザー家庭で過ごし、兄を養うために社会的な自立に価値観を置くリアリスト。転校生・海野藻屑は美人だが空想ばかり言って周囲から浮きがちな儚げ少女。 一方的に藻屑に好かれたなぎさはやがて藻屑に惹かれていく。 子供にとっての大人とは、学校とは、青春とは、それらがどこか幻想的な筆致と共に残酷なまでに鮮やかに描かれていく。 青春とは、重みである。そのことを本書は私達のコンセンサスとして表明してくれた。 あなたが青春の渦中にあっても、あるいはそれを乗り越えた人であってもぜひ読んで欲しい。 しかしライトノベルを意識せざる負えない表現――決して稚拙だという意味ではない――も多々あり、一般受けはしないかもしれない。その点でマイナス1。 興味が湧いたなら、七竈と私の男も合わせて呼んでみることを薦めたい。
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28 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 少女特有の脆さ, 2007/7/5
レビュー対象商品: 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫) (文庫)
「好きって、絶望だよね。」

中三の、回りの誰から見て完全なるも少女だった時に読んだ。ラノベの手軽に読める文学性を求めて購入した。絵が可愛いから、桜庭一樹さんの作品だから、と、案外軽い気持ちで。
だけれど、この本は軽い気持ちで読んでいい作品ではない。

主人公の少女二人は、守ってもらわなくてはいけない子供の立場にありながら、守ってもらえなかった。安心感の感じられない少女達だった。それに対して片方は早く大人になろうと実弾を欲し、片方は早く逃げようと砂糖菓子を撃った。

少女特有のいつも何かに追われている感覚。読んでいてそんな感覚に陥った。一番始めのページで既に痛々しい真相が描かれている。だからこそ、藻屑の結末が切なく、痛い。

正直トラウマになった。読後感はただただ、苦しかった。
だけど、多くの人に読んでもらいたい。
藻屑が撃った弾丸を、知ってもらいたい。

砂糖菓子では、生きられないのだ。
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