著者の専門は草木を用いた砂漠の緑化らしい。
この本でも著者の専門的知識を縦横に駆使して、砂漠化とはどのような現象か、砂漠の植生はどのようなものか、砂漠化に対応するために取り組むべきことについて詳細に語られている。
内容ははっきりいってかなり高度である。環境問題に興味関心のある大人ぐらいが読者層としては適当である。
この本は岩波ジュニア新書の一冊のようだが、この内容が「ジュニア」にふさわしいか疑問のあるところである。
時折、中高生程度の読者を意識しているかのような文章が見受けられるが、これだけ専門的な用語や知識の氾濫する書を「ジュニア」の読者層が読み解く、それ以上に読了するのか。
個人的な感想を言えば、「ジュニア」向けのシリーズならそれ相応の内容にするべきではないかと思う。ジュニア新書としては不適当な難解さである。この内容ならば通常の岩波新書で出すべきではないだろうか。