「砂漠のキツネ」は、最初フジ出版から出版された。
SFものの翻訳で有名な松谷健二氏の訳で、読み出すと止められない。
地上戦の記述のほかに輜重部門や情報戦の記述もあり、それらが突然現れるのではなく
ストーリーの自然な流れの中で語られる。
中央公論社で出したこの改訂版は、基本的に松谷氏の訳を踏襲しつつ
専門的な用語の訳は、一般的な表記に改められ、より正確になっている。
また、ドイツ軍の詳細な部隊編成や精度の高い地図、人名付きの写真、
部隊の展開した状態をあらわしたイラスト、そして人名の索引が付き
読みやすさが増すと共に利用価値が高い。
第二次世界大戦に興味がある人、ドイツ・イタリア・イギリスに興味がある人
戦争に興味がある人、情報戦に興味がある人などに薦められるが
フジ出版社版を持っている人も持っていて全く損のない本だ。