本作は前巻で完結した「砂時計」の番外編を収録したものです。
本編主人公達の母達の若かりし頃(主に主人公、杏の母にスポットライトがあたっている)のお話「カナリヤ」と、杏の元婚約者の佐倉と杏の妹である千衣ちゃんがNYで遭遇するお話「夏休み。」、短めですが少年時代の藤のクリスマスのお話「プレゼント」、計3編が収録されております。
本編の雰囲気を損なわず、相変わらず台詞やモノローグにキャラの見せ方が上手いです。
読んでいて切なくなったのは「カナリヤ」。
杏の母がどうしてああいう結末を迎えてしまったのか、更に頷けるような気がしました。
藤と椎香、大悟、杏の母達の性格が三人三様で読んでいてとても良かったです。
個人的に藤の母、志津代が思っていた以上に逞しい女性で、好感が持てました。
そして個人的に嬉しかったのが「夏休み。」
7巻以降、佐倉のその後が気になっていた私としては佐倉に対する胸のつかえが多少取れた気がしました。
「プレゼント」は藤の可愛さっぷりが何とも言えず(笑)
「砂時計」好きだった人はお勧めです。