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時々出てくる非常に等身大の視点がよい。「最初に楼蘭に足を踏み入れたい」と、到着直前には頑張って探検隊の先頭に出たり、「石ころ一つたりとも持ち帰るな」という当局のお達しがあっても、つまづいたふりをして一つ拾ったり・・・。壮大な冒険なのだが、その中でどうやって”自分の旅”をしようか、といろいろ試してみる部分ばかり憶えていて申し訳ない・・・
井上靖先生が持たせてくれたウイスキーを、楼蘭でついに口にするシーンも笑いと感動を呼ぶ。
椎名誠作品全てにいえることだが、言うまでもなく、自然の描写は素晴らしい。どこまでも続く波打つ砂や、”青すぎて黒く見える”空を思い浮かべて、一度行ってみたいと思ってしまう。
子供の頃に誰でも持っている「冒険したいなあ」という気持ちがここまで普通に残っているというのがとにかくすごい。
個人的には、イメージソングはスピッツ「インディゴ地平線」。文中の”青すぎて黒い空”などにピッタリだと思った。
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