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砂の上のあなた
 
 

砂の上のあなた [単行本]

白石 一文
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ひとかけらでいい。僕が死んだら、愛する女性の骨と一緒に眠らせてほしい。最愛の父に愛人がいた…。見知らぬ男からもたらされたのは、娘が最も知りたくなかった事実。しかし亡き父の妄執は、35歳の主婦・美砂子の結婚生活にまで影を落としていく。ぬるく濁った世の中を貫けるのは、時間の流れをもねじ伏せるほどの「強い感情」だけなのか―。圧倒的長編小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

白石 一文
1958年福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋勤務を経て、2000年『一瞬の光』でデビュー。2009年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で第22回山本周五郎賞を、翌年には『ほかならぬ人へ』で第142回直木三十五賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 314ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/09)
  • ISBN-10: 4103056525
  • ISBN-13: 978-4103056522
  • 発売日: 2010/09
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Citrus
直木賞受賞作に次ぐ白石一文の新作。

「運命」という、全ての白石作品に通ずるキーワードが緻密なストーリーの中でより深く掘り下げられている。ただし今回は運命の人に出会う物語ではなく、主人公自身の運命を様々な人物との「縁」の中から探し出す物語。

登場人物がページを繰るごとに増えていくので、相関図でもメモをしながらでないと頭が混乱する可能性が高い。登場人物の多さはこの物語のキーポイントでもあるので、できるだけ理解しながら読み進めるほうが読後の満足感は高くなると思う。

主人公美砂子の名前に秘められた理由、タイトルの意味、作中でのあらゆる出来事の起点。様々な人物が織り成すストーリーがひとつにまとまっていくラストは圧巻です。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sayuri51 VINE™ メンバー
白石さんの作品を初めて手に取りました。

最愛の父に愛人がいた…。
見知らぬ男からもたらされたのは、娘が最も知りたくなかった事実。
しかし亡き父の妄執は、35歳の主婦・美砂子の結婚生活にまで影を落としていく。

一見ありがちなテーマですが、驚いたのはあまりにも女性の気持ちが細部にまでわかっている事。
私の場合、毎回小説でもエッセイでも読む前に必ず著者略歴を確認する作業から始めるのですが、
白石さんの年齢、性を思わず何度も確認した程です。

女性以上に女性を理解しているであろう心理描写は感動でした。

文章も雑さは全くなく丁寧すぎる程丁寧で好感の持てる仕上がりでした。

いくつかのエピソードは私も経験している事と重なり、共感出来ました。

これからも読んで行きたい作家さんです。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Shopper
テーマとして、

生命と輪廻の解釈。

2種類しか存在しない性別としての男と女。

単純で短絡志向な男。

いわゆる、子宮で考える女。

思惑と行動の乖離。

そこに哲学的なテイストをふんだんに
散りばめてある作品。

「生きている」のではなく、「生かされている」
ということを実感できたね。

主人公の父の存在が、偶像化というか、
等身大以上に祭り上げられている感は
否めないが、最後の、主人公の名前の
由来に至るにあたって、タイトルにも
納得できるし、物語全体の厚みを
増すのには不可欠だったか。

子を宿すということの重みと考え方。

夫婦という関係の強い絆ともろさ。

中盤までのありきたりな伏線の配置に比し、
後半の怒涛の展開は、読むのが止まらないが、
いかんせん、登場人物たちの相関関係に
ついては、ちょっとやりすぎだ。

まぁ、最初に書いた「輪廻」というテーマ
について訴えるのに必要だったともいえるが。

女性心理の深海底並みの掘り下げと表現は、
相変わらずすばらしいし、男子としては
たいへん参考にはなった。

生まれた経緯は、どうであれ、こうやって
レビューを書いているのも、親が必死の思いで生み、
育てたからであるという、当たり前なことを
親になったこの年でも考える機会を与えて
もらった良作である。
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