この方の著作は前から気になっていました。「小さな暮らし」とどちらを買おうか悩んだ末、こちらを手に取りました。
物を見極める目に恐れ入ったという印象でしょうか。見た目でなく、巷間の評判でもなく、値段でもなく、あくまで「自分が使いやすい」もしくは「自分の美意識に適っている」(どちらかというとこちらに重きをおかれているような)と妥協なく選ばれた道具たち。どうしても見つけられない道具は結局作ってしまう事になるのでしょう。その物物たちの印象は一言で言うと「清しい(すがしい)」。
今までの著作を購入された方には、重複するものがあるでしょうが(使われているものも一貫しているでしょうし)、初めてのわたしとしては写真も多くて見やすく、挿入文も好感がもてました。以前、なにかのレビューに語り口が冷たくて・・・という投稿がありましたが、私には明瞭簡潔な良い文章に思えました。パーティーへくる子どもたちへの心遣いなど、著者の愛情が感じられ読んでいて気持ちよかったです。
個人的には、台所のメンテナンス方法とシンプルな土鍋、著者がプロデュースした琺瑯鍋に惹かれました。