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石神井書林 日録
 
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石神井書林 日録 [単行本]

内堀 弘
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

東京の石神井に、近代詩専門の古本屋さんがある。店売りの本屋ではない。開業から20年、古書目録を全国に発信し、営業を続けてきた。目録に登場するのは、北園克衛、滝口修造、柳瀬正夢らの青春群像、寺山修司の『はだしの恋唄』、詩誌『詩神』『日本詩檀』などなど。昭和初めのモダニストたちが、歴史や記憶から消えていった雑誌が、ことばが蘇ってくる。読者でもなく、著者でもなく、本をあつかう古本屋さんならではの、本を雑誌を愛する気持ちや手触りが伝わってくる。個性に満ちた古本屋の日々を描いた傑作ノンフィクション。

内容(「MARC」データベースより)

東京の石神井に近代詩専門の古本屋を構え、二十年。店売りではなく、古書目録を全国に発信し店を営んでいる。表舞台から消えた無名の詩人たちの言葉を発掘する、ユニークな古本屋の日々を描いたノンフィクション。

登録情報

  • 単行本: 237ページ
  • 出版社: 晶文社 (2001/10/30)
  • ISBN-10: 4794965087
  • ISBN-13: 978-4794965080
  • 発売日: 2001/10/30
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By Sebastian Flyte トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
本書のことは『古本屋を怒らせる方法』(林哲夫著)で少しだけ触れられており、その店名の読み方を知りたくて、じゃなくて、その神秘的な店名に誘惑されて購入した。そして石神井は「しゃくじい」と読み、東京にある町の名であることを知った。著者は目録販売専門の古書店を経営されており、本書はおもに目録作成に関わる苦労話が「某月某日」という日記形式で綴られている。

著者はエッセイの名手といってよい。自身の体験を嫌味のない文体で綴っているところが一番の魅力のように私には思える。本書には興味深い話が次々に出てくるが、なかでも印象に残ったのは133−134頁で語られている増田晃という詩人に関するエピソードである。ある老人が著者の店を訪れた時に、その増田の詩集を手に取り、むかし増田とある詩誌で同人であったと伝える。さらにその後、その詩集を目録に載せたところ別の客から注文が来て、その人は戦地で最後まで増田と同じ部隊であったことを告げた。これを受けて、著者は「古本屋という場所は、きれぎれの時間や場所を知らぬうちに繋いでいる」と述べている。

その他にも、印象的な言葉がいくつもある。「世の中ひとつぐらい薄暗闇があってもいい」「この世界、とんでもない場所でとんでもないものが不意に現れる。そこで見送りの三振では情けない。」「ほしいと思って入札してもなかなか買えない。相手の高値に敗けて買えないのだが、実は欲しいと思う自分の気持ちに安くしか値を付けられなかった、ということなのだ」「本を買うのは、それを欲しいと思っている自分を買うことだという」などなど。

最後に、もうひとつ。ドン・ザッキーという怪しげな名前の人物が出てくるが、私はこの名前に取り憑かれてしまった。本書読了後、さっそくその出所である『古本探偵追跡簿』(青木正美著)も注文してしまった。
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