石田徹也が生きていたとしても、彼を世に知らしめたのは日本人ではなかったと思います。
「幸せすぎて絵が描けない」と付き合っていた彼女に別れを告げ、
「良い絵が描けなくなる」と両親の支援を断る。
高い絵の具を買う為に深夜アルバイトをして切り詰めた生活を送りながら、
精力的に創作活動に励み残した作品は約180点。
ご両親が供養にと出版された僅かな初版は売り切れ、今では二万部をこえるベストセラーとなっています。
ただまっすぐに絵と向き合った画家、石田徹也。
無意味なキャラクターが大手を振る日本の現代美術のなかで、僕たちがもっと早く彼に追いついていれば
「死んだから〜」なんていう人はいなかったはず。