2008年度に「社団法人石油学会」が創立50周年を迎えることを記念した企画された本で、
第1章:石油をめぐる世界の動き(和光大学の先生著)
第2章:石油を上手に大切に使う(新日石の社員著)
第3章:石油文明は終わらない (和光大学の先生著)
という3部構成。
最近「石油を使うから二酸化炭素が増えるじゃないか!」という感じに受け取れるマスコミ意見をよく見かけるような気がしますが、それはそれで置いておいて、冷静に石油文明というものを見つめて整理してる本だと思います。
内容は・・・、
・脱石油を図って、石炭や木炭を使うとどうなる?
・水力発電のためのダムを作ったときの大気環境への影響はどうなる?
・バイオ燃料って何? ホントに環境にいいの?
・日本でディーゼル車がはやらないのは何故?
・燃料電池自動車、水素自動車・・・。さて燃料となる水素はどうやって作る?
・エンジンの潤滑油で燃費が改善する理由。
・石油資源の寿命はあと何年?
・原油価格高騰で注目される天然ガス、オイルサンド、オリノコタール、メタンハイドレート・・・。もしかすると、日本はエネルギー資源大国かも。
・原油価格はどうやって決まる?(国際石油カルテル〜OPEC主導〜NYMEXへ)
・石油をすぐに使わないようにすることはできない。これからは効率的な利用が核心に。
等々・・・。
いろいろ解説してますが、解説の底辺に「簡単に『化石エネルギーを使わないようにしよう』なんてできないでしょ」と現実的に考えてるところが良いです。
なお、本書あとがきに「出来るだけ専門用語を使わずに平易な文章にした」と書いてはいるけど、石油に携わってない人にはちょっと難しいところもあるのでホントに理解して読みすすめるには解説がいるかも。
石油関係者は、読んでおいて損はないと思います。