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石油がわかれば世界が読める (朝日新書)
 
 

石油がわかれば世界が読める (朝日新書) [新書]

瀬川 幸一
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

原油大高騰のウラになにがある? 地球温暖化をめぐる脱石油で食料戦争勃発? 石油資源は枯渇しない? 米中ロシアの資源争奪戦の台風の眼は石油? 石油にまつわる資源探査から応用化学、地政学まで、石油学会に集う第一線研究者たちが共同執筆。それぞれの専門分野から「石油」に切り込む。

内容(「BOOK」データベースより)

30年前、「30年後には石油資源は枯渇する」という話があった。だが、いまも石油が枯渇しないのは、なぜなんだ。こんな、一般のひとたちが抱く素朴な疑問に、石油学会の専門家たちが、懇切丁寧に答える。原油価格高騰のカラクリからバイオ燃料の将来まで、驚きの内幕。環境との意外や意外な関係、原油の原価は「たった数円」、近未来のクルマはどうやって走る?中東産油国の反乱など、3時間でわかる最新の石油事情。

登録情報

  • 新書: 222ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2008/4/11)
  • ISBN-10: 4022732075
  • ISBN-13: 978-4022732071
  • 発売日: 2008/4/11
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
2008年度に「社団法人石油学会」が創立50周年を迎えることを記念した企画された本で、
 第1章:石油をめぐる世界の動き(和光大学の先生著)
 第2章:石油を上手に大切に使う(新日石の社員著)
 第3章:石油文明は終わらない (和光大学の先生著)
という3部構成。

最近「石油を使うから二酸化炭素が増えるじゃないか!」という感じに受け取れるマスコミ意見をよく見かけるような気がしますが、それはそれで置いておいて、冷静に石油文明というものを見つめて整理してる本だと思います。

内容は・・・、
・脱石油を図って、石炭や木炭を使うとどうなる?
・水力発電のためのダムを作ったときの大気環境への影響はどうなる?
・バイオ燃料って何? ホントに環境にいいの?
・日本でディーゼル車がはやらないのは何故?
・燃料電池自動車、水素自動車・・・。さて燃料となる水素はどうやって作る?
・エンジンの潤滑油で燃費が改善する理由。
・石油資源の寿命はあと何年?
・原油価格高騰で注目される天然ガス、オイルサンド、オリノコタール、メタンハイドレート・・・。もしかすると、日本はエネルギー資源大国かも。
・原油価格はどうやって決まる?(国際石油カルテル〜OPEC主導〜NYMEXへ)
・石油をすぐに使わないようにすることはできない。これからは効率的な利用が核心に。
等々・・・。

いろいろ解説してますが、解説の底辺に「簡単に『化石エネルギーを使わないようにしよう』なんてできないでしょ」と現実的に考えてるところが良いです。

なお、本書あとがきに「出来るだけ専門用語を使わずに平易な文章にした」と書いてはいるけど、石油に携わってない人にはちょっと難しいところもあるのでホントに理解して読みすすめるには解説がいるかも。
石油関係者は、読んでおいて損はないと思います。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
この数年の価格暴騰、環境問題とのからみでとかく悪者視される石油。ありとあらゆる所に存在していて、あまりに身近過ぎて忘れがちだが、これほど、万能で安価で効率よくエネルギーを提供する素材は存在しない。本書を読んで、そんな石油のありがたみを再認識した。本書はタイムリーな代替素材の問題から環境への影響、採掘、歴史まで、薄い冊子の中に詰め込んだ。立ち入った技術論まではよくわからなかったが、石油にまつわるタイムリーな諸問題がよくわかり、「石油が環境によい」という驚くようで感心する説を展開する。例えば、薪に使われ禿山だった山林が、戦後石油使用で緑が戻ったと…。また、石油に起因する環境問題(廃プラスチック処理、使用による二酸化炭素排出など)は代替品ではなく、再利用や捨てている成分を使い切るなど石油の効率的な利用こそが現実的な解決法だと、本書は一貫して主張する。特に食料から作るバイオエネルギーについては、エネルギーと食糧の競合はよくないとして、「石油の使用エネルギーをすべてバイオ燃料に代えたら、人類が30回餓死する」と過激だがわかりやすい説明をしている。

全体的に宣伝が上手いなと感じたが、本書は石油学会の設立50周年記念誌なのだから、まあ仕方ない。「石油」というタイムリーなテーマではあると言え、誰も読まない自己満足的な1冊1万円、あるいは非売品の論文集を出すより、はるかに社会貢献している。
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By 天使のくま VINE™ メンバー
形式:新書
 今読むと、ちょっとつらいかな。
 WTI原油価格が150ドルくらいになったと思ったら、暴落、そして今は80ドルくらい。
 一方で、地球温暖化防止に向けて化石燃料の消費抑制への圧力が今後強まっていくだろう。
 そうしたとき、石油はどのようなポジションに置かれるのだろうか。その問いに答えてくれるのが本書だ。
 石油というと環境問題の悪役のように言われるが、本書では必ずしもそうではないと指摘する。石油によって薪炭など在来バイオマスの需要が抑制され、自然が回復したり室内環境が改善したケースなどがあるという。また、急激なバイオエタノールの消費拡大は食糧不足や熱帯林破壊につながっているということは、すでに指摘されている。さらに、燃費の良いディーゼル車は以前とは比較にならないほどクリーンになっているとも。
 結論を言えば、石油そのものには、他の資源とは異なる利点も多く、利便性などを考えても、将来にわたって必要なエネルギー資源だということだ。ただし、その利用の方向性としては、いかに効率的な利用を確立するのか、ということにかかっている。また、代替エネルギーの開発を進め、石油の消費そのものを減らすことも必要だ。そのためにさまざまな技術開発が進められている。
 本書は石油学会の50周年を記念して執筆されたものであり、石油そのものに対して贔屓目を感じないでもない。しかし、石油開発の歴史などがコンパクトに紹介されており、石油そのものについて知る上では便利な本だ。ただし、分散型発電ということになると、天然ガスやバイオマスなど石油代替燃料の開発の方が重要だという結論。その結論のためにも、石油を知ることは重要だということだ。
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