この本で描かれた100日間。私は程近い石巻専修大学にテントを張って月に数回ですが支援活動に通いました。昼夜問わず、走り回る救急車。夜中にもテントからずっと聴こえていました。自分たちが小さな怪我をしても、感染症の危険があるため、急いで訪れました。その時に垣間見た24時間緊急体制のすさまじさ。その一部始終をこの本で知ることが出来ました。初日の静けさから始まり、想定を超えたあらゆるトラブル。それを超えていく人の知恵と思いやり。これは医者であることも先進医療も重要であるけれど、最も大切なものを教えてくれます。今現地に立っても、片付けられた街の姿には当時の悲惨さを想像しにくくなっています。しかし仮設住宅の現実やお話を伺うことで、きちんと知ることの大切さを思います。この本により災害医療のノウハウが繋がれることを期待します。
この本とセットで「上を向いて歩こう!」(講談社)、「奇跡の災害ボランティア石巻モデル」(朝日新書)をお勧めします。震災と救援のすべてが把握できる3点です。