本書は、まず同行が2000~2001年に行った増資の実態をリポートする。金融当局の指導監督が強まる中、同行は第三者割当増資で多額の資本金をかき集めた。株主らは「増資に応じれば融資に有利」「いつでも売却できる」との言葉を信じて株を引き受けたが、結局は紙くずと化した。本書は、一見すると単純かつ合法な増資という行為が、銀行がなすべき負債処理を外部に押しつける危険なアウトソーシングになりかねないと警鐘を鳴らす。
また、破綻の元凶となった東京支店を舞台にした融資取引の詳細を追う。同支店は1994年以降、特別背任事件の不正融資先となる広告代理店など、関係を深めた複数の企業グループに巨額融資をつぎ込み、急速に体力を落としていく。行内には創業家2代目の頭取への絶対服従の空気が漂い、異論を挟む者は誰も現れなかった。融資常務会に関係した幹部行員らの陳述書を紹介しながら、“罪の所在”についても考察を加えている。
(日経ビジネス 2003/11/03 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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まるで近い過去の歴史書を読むような感慨があります。また、東京からは遠くあるはずの石川県の銀行が、東京を舞台に巨額の不良債権を積み上げるさまに驚きでした。
内容的には大変面白い本ですが、1新聞記者が書いてる割には分かり難い表現の文章が多く、行間を読まさせられるのがしんどい、2本論と無関係な金沢を中心とした地元エピソードが過剰に盛り込まれており冗長、と言った点は今一なので、星は3つとしました。
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