去年亡くなられた、シャンソン歌手・石井好子さん。
戦後、まだ一般人の自由な渡航ができなかった時代、アメリカに留学し、
大臣の娘でありながら、パリのキャバレーで歌った女性。
フランスでの生活、シャンソン、食べ物、料理。
藤田嗣治をはじめとする芸術家との交流。
さまざまな人が語る石井さんの人となり。
それらを通じて浮かび上がってくる、石井さんの人生。
単なる故人へのオマージュにとどまらず、「石井好子とその時代」とでも
いうべき追悼特集だった。
石井さんの著作は多数あり、そのほとんどは絶版になっているので、
エッセンスをまとめて読める本書は、ある意味貴重。
「オムレツの石井さん」しか知らなかった私の、よき入門書にもなりました。