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特に私は、広がる世界の中で限られたモノを切り取ったみたいな短編の作品が大好きで、だから余計にこの短編集はお薦めなのです。
ブルーのような長編も、もちろんいいのだけど、ずーっと胸が締め付けられていると、その感触に慣れてしまう感じがしてもったいなくて、だから常に新しい締め付けを与えてくれる短編がお薦めなのです。
正直言って、この切なさは他にないです。
初めて彼女の作品を手にした時、死ぬかと思うほど苦しくて、これが作品に感化されてとはにわかに信じられませんでした。
それほど苦しいし、それを期待して読めば普通刺激が落ちてしまうものなのだけど、この作品はそれが余計に作用しているように感じてしまうほどでした。
作品に登場するヒトたちはみんな、あたしのすぐ身近に居る友達とおんなじで、それも気持ちが悪いほどリアルなんです。
魚喃 キリコ はもちろんこの先何十年も慕われていくだろうけど、彼女と同じ時間に生きているからこそ感じられるものも必ずあると思います。それを感じなきゃ絶対そんです!
時間をゆっくり取れるリラックスする場所で一人本を開いてください。音楽は必要ありません。十分に作品の中から聞こえてくるし、今窓から聞こえてくる車の音や鳥の声や酔っ払いの歌い声がそのまま大事な効果なんです。
これ以上ない上質の切なさで、自分をめちゃめちゃに痛めつけてください。
そんな気持ちになりました。... 続きを読む
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