「秘密基地」をテーマにした短編集ですが、頭の悪い大人が考える子ども像、というか、特に本人にリアリティーのあるエピソードがないのに、テーマに合わせようと不完全燃焼で終わってしまっている作家が多いように見え、読んで面白いものは本書の3、4割程度だと感じました。これだけ豪華な顔ぶれなのに、少々残念です。
所々に挿入される、ノリきれずに書いたであろう文章も全て読む気になりません。単純に、無理に描かされている感がして、作家本来の力を発揮できていない作品がほとんどだと思いました。
本書に収録されている作品で満足のいくもの、それ単体で本が出ていてもおかしくないクオリティーだったものは、黒田硫黄、ギリギリ いがらしみきお くらいです。漫画業界を研究しているような方や、収録されている作家の本を常に2冊ずつ買うような大ファンでない限り、この本はお薦めできません。