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短篇集 バレンタイン
 
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短篇集 バレンタイン [単行本]

柴田 元幸
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,050 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

柴田元幸、初の小説集。「参ったな、あれは僕じゃないか、と君は思う。間違いない、あれはかつての君だった子供だ」―ふっと開く異次元の扉。

内容(「MARC」データベースより)

路地へ入っていくと、小学生の男の子が目の前を歩いているのが見えて、参ったな、と君は思う。参ったな、あれは僕じゃないか、と君は思う…。ふっと開く異次元の扉。日本の小説にはちょいと例がなさそうな短篇集。

登録情報

  • 単行本: 133ページ
  • 出版社: 新書館 (2006/06)
  • ISBN-10: 4403210902
  • ISBN-13: 978-4403210907
  • 発売日: 2006/06
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 529,564位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 「バレンタイン」で始まり、「ホワイトデー」で終わる十四の短篇集。

 翻訳家・柴田元幸の小説と聞いて最初に興味を持ったのは、「舞台はどこなのだろう?時代はいつなのだろう?」と言うことだ。そして、それは日本であり、著者の幼少期から現代だった。どの短篇の主人公も、“まるで”柴田元幸なのだ。エッセイに限りなく近い小説。エッセイは事実にある程度規定されるけど、そういう意味で小説は自由だ。身辺を描きながら幻想を交えることが出来る。過去と現代を往復できる。もちろん小説にも“小説でなければならない”という形式論的な不自由さはある訳だけど。この短篇集には、少なくとも“あの柴田元幸が初めて書いた小説”という周囲の過剰な期待に縛られるところはない。エッセイの延長線上のような力の抜け具合で成功している。小説家としては、うまい滑り出しのような気がする。

 日本の、しかも著者の身辺や思い出をモチーフにしながら、これは訳しても通じるだろうという普遍性を持っている点は、さすがだ。

 「バレンタイン」で“君”は“かつての君”に語りかける。「僕は十代より二十代の方が楽しかったし、二十代より三十代の方が楽しかったし、三十代より四十代の方が楽しい」。僕もかつての僕にそう語りかけることの出来る僕でありたいと思った。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
なんだろう?

不思議な小説集だった。

小説なのか、エッセイなのか?

でもエッセイにしては現実味がないし、

小説にしてはこれまた現実なのか虚構なのか

分からない不思議な世界が展開されている。

ここにリアルさはほとんどないといってもいい。

でももしかしたらそういうのもあるんじゃないの?って

思わせてしまう、

錯覚させてしまう

不思議な物語の連続に

こちらの感覚も麻痺していく、そんな感じでした。

本当に不思議の世界に迷い込んだような

でも、何故だか落ち着いていられる、

そんな妙なでも心地よい読後感を味わえた。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「昨日こんな夢見てさ〜…」などと、職場や学校の友人、または家族に話すことは誰にでも経験があると思います。しかしなかなか詳しく思い出せずに、結局奇想天外で大雑把なストーリーだけを話すと「なにそれ〜」と笑われたり…。

私には、そんな「夢」を、起きながら丁寧に見せられているような印象を受けました。

これはなかなか難しいことだと思います。所々ユーモアもあって時に声を出して笑うのですが、次の瞬間心の底から笑えないようなリアルさが顔を覗かせてハッとすることが何回かありました。読みやすく上品で空虚な文章が、淡々と日常のリアルを的確にもぎ取っていく様子に、しばし心地よく翻弄されます。
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