私の好きなクラフト・エヴィング商會や小川洋子さんの作品が入っていて、編集が敬愛する柴田元幸さんとなると、それは必読書となるわけです、私の場合。
クラフト・エヴィング商會の作品はタイトルにやられました。『誰もが何か隠しごとを持っている、私と私の猿以外は』猿のぬいぐるみも私好みの顔立ちでした。
そして小川洋子さんの『物理の館物語』は圧巻。古びた洋館、極端な人嫌いの女、鼬の死骸。それらを使ってこんな静謐な空間を作り出すことができるのは、やはり職人芸です。
アンソロジーの良さは、これまで縁が無かった作家の作品に触れることができることだと思います。今回は歌人石川美南さんと小池昌代さんがおもしろかったので、お二人の他の作品もチェックするつもりです。