ネット上の知識情報資源が豊かになり、出版形式も電子出版が主流となりつつある英語圏の学術情報資源は、明らかに印刷形式を凌駕して、大学生の80%以上がスマートフォンに依存した生活を送っているとアメリカを中心にサービスを展開するOCLCの2009年の調査は報告している。そこで利用される資料組織化の準拠規則あるいは基準を総称してメタデータと呼ぶ。従来の目録規則を超える基準である。
本書はそのメタデータの活用を意図して、著者谷口の目録モデル理論の実証研究成果を踏まえて、日本語資料を対象にした教科書である。所謂書誌データは形式的な転記で処理可能であるが、主題データにはそこそこの経験を経る必要があり、主題の階層構造分析などを説明しながら、書誌データと主題分析の関係性を説明している。
データベース構築用のフォーマットをJapan-MARCに準拠させたのは、5年前に執筆された著者たちの先取りが、世界標準のMARC21を日本の国立図書館である国会図書館さえも導入せざるをえない状況を生憎予測できなかったのが惜しまれる。