知識経営とは、企業個々人の持つ知識(経験的ノウハウ、学問的知識など)を企業全体の知的資産として組織的に共有・活用することによって、優れた商品や価値を生み出していくこと。だが実際には、知識を形式的にデータ化し、業務の効率化とコスト削減のみに役立てているような場合が多い。その最大の原因は「情報」と「知識」の履き違えであり、結果として「知識経営」ではなく「情報管理」になってしまっていると著者は指摘する。
「情報」と違って「知識」は単純にはデータ化しにくい。氷山で言えばそれぞれ「水面上の部分」「水面下の部分」に当たる。だがこうした隠れた知識を活用してこそ、企業は21世紀に向けて真に創造的なものを生み出せる。
そのための知識共有システムの構築法、新しい組織のあり方、新タイプのリーダーの仕事などを、多くの企業の実例を挙げながら詳述する。
(日経ビジネス2000/1/31号 Copyright日経BP社.All rights reserved.)
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前半は、観念哲学の概念論張りの説明で難しく感じるかもしれませんが、言語哲学のロゴス/パトスのような循環関係を持つSECIモデル、形式知/暗黙知をキータームを使っての説明は分かりやすく、知識経営とは何か、それを実践する為のプロセスや組織はどうあるべきか、などを全体的に見通すには最適の入門書です。
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