こんな所に面白さがあるんだ、画家はこんな風に考えるんだというのがわかって面白い。頁数が少ない中で、マグリットやモンドリアンなどの新しい?絵画が多かったり、日本画があるのに、欧米の印象派以前が少ないといった所は、著者の趣味だろう。どこに芸術性があるのだろうと訝しく思っていた美術品がなぜ評価されているのかも、読むとなんとなくわかる。どう「感性」に訴えかけてくるのかということなのだ。
ただ、何といっても写真がないのが使いにくい。題名だけではピンとこないものもある。その絵をいちいち調べて見るのが正しい芸術鑑賞なのだろうが、著者のように美術を生業としている訳ではなく、時間が限られている者はそこまではしない。