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知識人の裏切り ─どこまで続く、平成日本の漂流
 
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知識人の裏切り ─どこまで続く、平成日本の漂流 [文庫]

西部 邁 , 波頭 亮
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

高度経済成長至上主義をまっしぐらに突き進んできた日本は、昭和の終わり、狂乱バブルの破綻とともに針路を見失い、平成に入っても長い低迷を続けている。専門主義の狭さと合理主義の浅さでは、人の営為である経済現象をそもそも捉えることはできない。なぜ多くの知識人は世論をミスリードしたまま、その誤りを認め修正しないのか。―今日を予言するかのような1992年の対談に、2009年の再検証を加えて刊行。オリジナル文庫。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

西部 邁
1939年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学教養学部教授を経て、評論家。「表現者」顧問。著書に『経済倫理学序説』(中央公論新社、吉野作造賞)、『生まじめな戯れ』(筑摩書房、サントリー学芸賞)ほか多数。92年、正論大賞を受賞

波頭 亮
1957年、愛媛県生まれ。東京大学経済学部卒業。マッキンゼーを経て、88年(株)XEEDを設立し独立。幅広い分野における戦略系コンサルティングの第一人者として活躍する一方で、明快で斬新なヴィジョンを提起するソシオエコノミストとしても注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 365ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2010/3/10)
  • ISBN-10: 4480426981
  • ISBN-13: 978-4480426987
  • 発売日: 2010/3/10
  • 商品の寸法: 15.1 x 10.9 x 1.9 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By recluse VINE™ メンバー
形式:文庫
これは面白いな。1992年と2009年の間には17年の歳月が流れていますが、対談の論点は、インターネットと携帯の持つインプリケーションへの言及を除くと、基本的な部分では何も変わりません。もっとも1992年の対談は諸般の事情で当時は陽の目を見なかったようですが。
対談は、つまるところ合理主義的な人間観に代表される「経済学的」な思惟(心の病)への懐疑と特徴付けることができます。数量への還元による「得」と「損」という判断基準、進歩幻想に基づくsocial engineeringへの志向の危険性が完膚なきまでに指摘されることになります。
この劣化に貢献した少なからぬ数の「知識人たち」の姿はグロテスクなものです。日本人の大多数の本質を生存本能のみに突き動かされるゴキブリと捉えた部分は慧眼です。古典への言及に基づいて、ヨーロッパの「先駆性」が、何度も西部氏により指摘されますが、ユーロ問題に代表される欧州の現状は、必ずしも楽観的なものではないでしょうが。
1992年に存在した両者の間の溝は、波頭氏の成熟により狭まっています。しかし驚くべきことに西部氏の立ち位置はほとんど変わることなく、1992年の疑念がますます深まっているようです。おそらく西部氏は今後も変わることはないでしょう。そしてどの程度、波頭氏が今後変貌していくのか?10年後の再討論を期待したいものです。
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形式:文庫
ちくま文庫の三月の新刊『知識人の裏切り〜どこまで続く、平成日本の漂流』
西部邁氏と波頭亮氏の対談集だ。
1992年の両氏の対談と昨年の対談の二部構成。

人間は真理の方にゆくのと権力の方にゆくのとがいる。権力を選ぶ人間というのは結果がオーライであれば真理だろうが恫喝だろうが手段は関係ない。クライテリア(評価軸)は権力の獲得に有効かどうかだけ…そう波頭氏が言う。17年前、羽田、小沢が社会党などに応援されて自民党を割り新党へと動いていた17年前の対談。
まあ、
傀儡は羽田からハト山に替わったけれど、ポピュリスト小沢の姿勢は不変。

この本、ところどころ、おもしろい表現に出会うけれど、一読して感じるのはやはりこの種の対談に感じる「距離」である。
距離は饒舌を生む。
距離は安全と同意である。その距離をいかにしてリアルに移行してゆくか。

対象たるさまざまな問題との距離ゆえに冷静に分析し問題の解決に寄与できることはもちろんあるだろう。しかし、その距離がかえって問題になり、それに当事者たちを含め、誰も気がつかないというケースもあるような気がする。

両氏の嫌う「マスコミ知識人」への苦言。
「時代に添い寝する」という知識人たちに、二人がこういう。
「むしろ、時代を刺し貫く」という覚悟、姿勢はないのか、と。
たしかに、「添い寝」を「迎合」に言い換えてもなにも変わるところはない。

表題は波頭氏の言葉から。
デフレで国は滅びない。しかし、インフレは国の価値を崩壊させる。
いまや危険水域にある隣国大陸の不動産バブルの崩壊の予兆を連想したのだった。
人民元切り上げへの国際世論は抑え切れても、国内の投資バブルを抑制できない大陸国家政府がこれからどうするのか……しかし、ひとごとどころではない。もっと深刻なのは日本。

オバマに実質5分の時間しかもらえなかった総理。
訪米をことわられた与党幹事長。
口蹄疫の蔓延に為すすべをもたない(というか持とうともしなかった)政府。
与党ボケの抜けない野党。
いつまでも学芸会をやっているとそれこそ国が崩壊する。
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