著者は、リクルート事件で逆境下にあったリクルートで95か月間、月間目標を達成するという偉業をなしとげ、その後移ったプルデンシャル生命保険でも素晴らしい成果を達成した営業マンである。その著者が実に懇切に、営業の心得を説いているのが本書である。不安一杯でこの春に営業職に就いた皆さんだけでなく、初心を省み、営業の原点を確認したいベテラン営業にもお奨めしたい。イラスト付きでポイントが繰り返され、明日からでもすぐ活用できる内容である。
本書のサブタイトルが「Introduction to Business」となっていることに注目したい。「Introduction to Sales」ではない。つまり、直接の読者は営業パーソンであるにせよ、およそビジネスに携わるすべての人々が、顧客に接する際の心構えやあるべき行動を説いているのである。内容は極めて単純だが、一つずつ実践していくことで、営業力や人間力が深まり、成果はいずれ付いてくる。
「営業本」はあまたあるが、その中で本書は、不安一杯の新人営業や、行き詰まりを感じている中堅・ベテラン営業にも勇気を奮い起こし、明日からの新しい一歩を踏み出すのを後押ししてくれそうな本といえる。