クラッシックはBGMで定着しているが、集中して聴く機会は少ない。だが著者の言うとおり、「耳を澄まし、繊細な音を聴き取る力を叩き起こしてみる」のも面白い。すると新しい世界が見えてくるかもしれない。
ヴィヴァルディの四季には、季節をイメージしたソネット(詩)がついているらしい。本書では「春」の第一楽章を、ソネットでたどってくれる。本書を片手に、CDを聴くと、バイオリンが森の世界へ誘ってくれるのに気づく。春が来た。小鳥、そよ風、稲妻が、春の訪れを告げる…….バイオリンはいくつもの役を演じながら、協奏曲を引っ張っていく。
クラッシックは眠っている能力起こす。そしてこの場に居ながら、小さい旅にいざなっていく。本書の力を借りると、クラッシックの旅が広がっていくようだ。