知財検定は2008年から国家試験としてリニューアルされたわけだが、それに伴い新設された3級の問題集である。
「実用新案法」や「意匠法」などの大枠の分野と、その中の各テーマに基づいて構成されている。
過去問と予想問が載っているが、過去問はこの書籍の編集段階ではまだ2008年7月に実施された1回分だけである。
では問題が足りないかというとそういうわけでもなさそうだ。
この検定の出題はすべて選択問題で、3択から問題文の要求に合った語句や文を選ぶ形式となっている。
その選択肢の語句や文に含まれるポイントに着目して、各テーマごとに「さらにこんな選択肢だったら?」と
今後類題の選択肢として出題されそうな語句や文を作り、それぞれ正誤を判定させるようになっている。
一見見出しの問題数が少ないような印象も受けるかもしれないが、この結果十分な演習量であるように思える。
ある程度実務経験がある人であれば、これ1冊をやりこめば3級は余裕で取れるはず。
解説は平易な言葉で書かれているので、実務経験がない人でもこの1冊でそれなりに受かっていくように思える。
ただ、全くの未習者はなるべくテキスト本も併用したい。
その際、この資格の知識を活かして活躍したい人は2級までは取っておきたいので、
2級用テキストや問題集なども併用して、先のことも視野に入れた勉強をしていった方がいい。
本書をベースにして気になる単元からテキストを読み込むようにしてけば、分厚いテキストであっても
無理なく使いこなせるはずである。
個人的には、2級を視野に入れてオーバーワークになるリスクよりも、
3級に限定したテキストが3級をカバーし損ねるリスクの方が高いように思える。
逆に、問題集は3級に絞ったものの方が効率がよく、また慣れの面からも3級過去問付きの本書のようなものがいい。
TAC出版のサイトでは書籍の正誤表が公開されているので、確認は必須である。