いくら知識武装・理論武装しても、それだけでは役に立ちません。言うまでもなく、肝心なのはそれらを使いこなせるか否かということです。そこで鍵となるのは「自分で考える力(考え抜く力)」です。この本は、著者が言うところの「勉強不足症候群(=正解信仰)」を克服して、常識に囚われない柔軟な思考力を養うための「手引書」です。
したがって、学生だけでなく、次のような社会人にもお勧めです。思い当たるフシのある人は、本書から多くのことを得ることができるでしょう。
“新聞や雑誌は言うに及ばず、新刊のビジネス書や専門書・論文にいたるまでせっせと読んでいる。情報の洪水と日々格闘している。かくして知識は増えて人並み以上の「モノ知り」になれたような気がする。しかし、その反面、なんともいえぬ「空虚さ」・「不安」を感じている。会議などでも自分の意見に自信が持てない。他人の意見がもっともだと思えてしまう・・・。”
インプット一辺倒の「受け身」のスタイルでいると、上記のような状態になってしまうのではないかと思います。やはりインプットだけでは限界があります。ここらで一度、原点に立ち返って「自分の頭で考えてみる」ことも悪くないと思います。本書はそのためのよき水先案内人になってくれることでしょう。